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機能性不妊を乗り越えてようやく出会えた奇跡

「不妊になるような病気は、見当たりませんね。原因不明の不妊です。」

 

24歳で結婚し、半年後から妊活をし始めましたが、後から結婚した友達や先に結婚した友達の2人目妊娠報告を受けているのに、何故か自分だけなかなか授かれない。

1年過ぎた頃、ついに不妊治療のレディースクリニックの扉を叩いたら先生に、そう言われました。

出口の見えない、迷路に突き落とされた瞬間でした。

 

生理も排卵も毎月30週期できっちりと来る、基礎体温も上がり下がりしっかりしている、血液検査のホルモン数値なども正常、子宮に病気もなし、フューナーテストも問題なく、痛いと有名な卵管の造影検査も詰まりがないので何の痛みもなく異常なしの結果で終了。

 

この検査後、3ヶ月間はゴールデン期間で授かりやすいとよく耳にしますが、排卵日予測のエコー検査をして貰ってタイミング合わせるも授かることはありませんでした。

ご主人の方に原因があるかもしれませんねということで旦那の検査も行いました。

初回検査の時、風邪気味ということもあり奇形率が高く、精子の数自体も平均を割っていましたが、翌月2度目の検査では殆ど正常値でした。(喫煙者なので奇形は基準よりほんの少し高めではありましたが、これが原因!となるほど高くはありませんでした。)

原因が、見当たらない。

それは治しようも、改善方法もないということなの?

 

旦那は、子どもがいなくても二人で幸せに暮らせたら、それでいい。無理して、つくることはないから人工受精や体外受精まではしたくない、という考え方でした。

どうして?やれること全部やってから、その言葉を聞かせてよ!煙草もやめない、インスタントラーメンを食べる、サプリメントをちゃんと飲んでくれないのに何で何もしてないのにそんなこというの!?

……二人でも幸せだという旦那の思いやりの言葉さえ、私は自分と旦那を追い詰めていました。

 

旦那の反対もあり、レディースクリニックのタイミング法はお休みして、自宅で排卵検査薬を使用したタイミングだけの妊活が暫く続きました。

生理も排卵も、常に一定時期に来ていたので、検査薬の使い時も毎回ちゃんと見逃すことなくできていましたが…妊活から2年過ぎた頃も授かることはありませんでした。

 

その間、子宝で有名な神社やお寺を巡ったり、サプリメントを飲んだりもしましたが、どんどん私の鬱状態は次第に悪化していき、夫婦喧嘩も絶えず、モノ投げてお揃いのマグカップやテレビが破損する始末。

首を吊ろうとカーテンレールに紐をかけてみたり、離婚届をインターネットで印刷して、泣きながら子どもを作れる人と再婚してと突き出したこともありました。

 

その度に、旦那は瞬間は逆上はするものの数分後冷静になって、自分が悪かったと私が落ち着くまで頭を撫でて抱きしめてくれていました。

旦那も、泣いてしまっていたときもありました。

それがひどく申し訳なくて、それさえも辛くて、自分がそういうことをするのやめればいいのに、自分の感情をコントロールできませんでした。

 

そんな時、偶然ハワイ旅行の懸賞に当たり、妊活ちょっとお休みして気晴らししなよ!と神様に言われた気がして、排卵検査薬を使わないこのあたりかな?程度にタイミングを取るだけの月を過ごしました。

不妊治療やめた瞬間、授かった!なんてことも聞くし!とハワイで子授かりスポットを巡ったり、赤ちゃんは虹から降りてくるというハワイ伝説を聞いたあと大きな虹を目撃したりとなんだかんだ期待してしまっていたり。

夫婦喧嘩も収まり、ストレスも発散できて前向きになれた!と思いましたが、世の中そんなご都合よくできておらず、そんな日々を過ごしても授かることはありませんでした。

 

でも、ハワイでゆっくりとした時間を過ごせたことで心に余裕をもって話し合いができ、一つだけ変わったことが「人工受精までは、やってみようか」という旦那の考え。

それから、ふたたびレディースクリニックの扉を叩きました。

まずは、人工受精の前に3ヶ月ほどクロミッドの服用とhcg、hmgのホルモン注射を行って排卵日を少し前倒しにしてみようということになりました。

排卵日は毎月同じくらいに起こりますが、平均週期より2日ほど遅めだったためそれを早めようということでした。本当のことをいえば、2日程度の遅れはよくあることだけど、薬の服薬をしなければ排卵日予測のエコー診断に健康保険が利かないから治療として扱うには服薬が必要だということだと思います。

ホルモン注射は筋肉注射なので、痛くて痛くて、うった瞬間もその後3日間は筋肉痛のような痛みが残り、夜中になんで私はここまでしないと子どもを授かれないんだと涙したこともあります。枕に顔をふせて叫んだりしました。

クロミッドとホルモン注射で太りやすい体質になってしまい、2ヶ月で2キロも太りました。それもストレスでした。いくら運動しても食事制限しても増えるんです。

直接的に体重増加する原因はないと言われてますが、なぜか太りました。

大好きな食べ物も我慢して、出口のない迷路をさ迷って、ああ、もう私は何処に向かって何処にたどり着けるんだろうとまた鬱状態がひどくなり始めた最後のタイミング法3回目。

授かることはありませんでした。

 

次は、人工受精。

そう決めていたはずなのに、あと一回だけタイミング法でやってもいいですか?と口が勝手に言ってました。

鬱状態がひどすぎて、覚悟と勇気が途切れ、前に進むことができませんでした。

そう相談した帰りの駅のホームで、また一人、隠れて泣いてました。

戻って、やっぱり人工受精にしますって言いに行こうと思っても足は動かず、このままいっそと線路を見ましたが、死にたくない、なんで命が授かれないと嘆いているくせに自分の命を粗末にして死ななきゃならんのだと我に返りました。

旦那に、もう一度だけタイミング法でやってもいいかとLINEで送ったら、もちろん!と言ってくれたのでそのまま帰りました。

 

その月の生理予定日一週間前あたりに、「赤ちゃんいるよっ!」と子どもにお腹を指差される夢をみました。

そうだと嬉しいのになぁと思いながら、体を起こしてトイレにいってみるとトイレットペーパーにちょっぴりの血痕が。もしかして、着床血?と使うことが恐怖になってて放置していた妊娠検査薬を3日おいて試してみました。

 

なんと、うっっすら陽性反応。

フライング検査だったので、生理予定日から使えるタイプの検査薬を買ってきて生理予定日2日前再検査。

くっきり陽性反応。

朝の5時、まだ、眠る旦那を叩き起こして、溢れるはずの言葉が何一つでてこず、ただ涙を流しながら検査薬を差し出しました。

検査薬の見方がわからない旦那は、また反応がなくて私が泣いていると思って慰めて抱きしめてくれましたが「そうじゃない!!」とようやくでた声。

妊娠を理解して旦那も、よかった、本当によかったと半泣きになって二人で抱き締めあいました。

あの時、生きててよかった、心底そう思いました。

 

無事に不妊治療を卒業し、今現在7ヶ月になりました。

旦那の支えと協力があったからこそ辿り着けた出口だと改めて今も思います。

心からありがとう。

著者:りお

長い不妊治療を経て、ようやく妊娠できたプレママです。

旦那の転勤にあわせて、仕事をやめたので今は専業主婦ときどき短期アルバイトにでてます。お給料はそのまま自分のおこづかいになるので、それをためて家族3人で海外旅行にいくのが今の夢です!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。