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NICU育ちの息子。退院の喜びもつかの間、ウイルスの洗礼により何度も発熱を繰り返す

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我が家の次男は気管軟化症という病気のため、誕生直後から8か月もの間NICUに入院していました。
それだけに、やっと自宅退院できた時の喜びはひとしおで、これから始まる育児生活のスタートに胸を膨らませていました。

でも、それまでNICUという環境がコントロールされたクリーンな場所で育ってきた次男にとって、外の世界は雑菌がウヨウヨいる怖~い世界。
免疫のない次男は早速ウイルスの洗礼を受けてしまったのか、退院初日の夜に熱を出してしまいました。

 

幸いその時は一晩で熱は下がったのですが、以来、頻繁に原因不明の高熱に悩まされるようになりました。

「こういう事態もあり得るから…」と退院前に医師から説明されてはいたのですが、熱で身体が火のように熱い次男を抱いていると、「本当に退院させてよかったのだろうか…」という思いがどうしても浮かんできてしまいます。
でも今は、そんな思いにとらわれている場合じゃない!となんとか自分を奮い立たせ、次男の看病にあたりました。

退院して1~2週間くらいは、なんとかそんな状況をやり過ごしながら生活していたのですが、退院してから3週間目に入った時、次男は明らかにそれまでとは違う様態になってしまいました。
40度を超える熱は何をしても下がらず、注入した母乳は全て吐き戻し、呼吸状態も悪化して酸素濃度を示すモニターのアラームは一晩中鳴りっぱなし。

「ごめんね、きついんだよね」

ぐったりしている次男の姿に泣き出しそうになりながらも、私はほとんど徹夜で看病しました。

 

翌日、夜が明けると同時に寝ていた主人を叩き起こし、退院したばかりの病院へ次男を連れて行きました。

「しばらく入院した方がいいでしょう」

入院中にお世話になっていた先生にそう告げられた次男。
退院後3週間にして、また入院生活を送ることになってしまいました。

 

「やっぱり入院か…」とがっかりした気持ちになりながらも、心のどこかでほっとした自分がいたのも事実。
病院にいれば、これ以上病状が悪化することはないはず。
前夜の看病で、自分の無力さを思い知ってしまっていたからです。

そのまま私も付き添いで入院することになり、次男と二人、病院での生活をスタートさせました。

 

でも、結局入院後も熱の原因ははっきりせず、何をしても熱は下がりませんでした。
入院しているのに脱水の治療くらいしかできない…、という状況には気をもみましたが、入院4日目になってやっと熱は引きはじめました。
そして、代わりにお腹や背中に赤い発疹がたくさん出てきたのです。

「突発性発疹だったみたいだね。もう、ここまでくれば大丈夫だから」
主治医もどこか安心した様子。

 

突発性発疹とは、ウイルスが原因でかかる病気で、多くの赤ちゃんが2歳までに発症するとのこと。
一度かかると抗体ができるため、再びかかることはほとんどないそうです。
熱が下がり、やっと次男の笑顔が見られるようになって、私も心底ほっとしたのでした。

 

その後、体調管理のためにさらに4日間入院生活を送りましたが、後半は次男も活気を取り戻し、病院のベッドの上でよく遊ぶようになりました。
私も付き添い入院中は家事などをする必要もないため、次男の遊びだけに100%付き合いました。

 

退院直後から、ウイルスの洗礼を受けて再び入院することになってしまった次男。
次男を家で育てていける喜びもつかの間、初めての状態悪化で私自身も不安や戸惑いが大きく、おろおろしてしまう場面もありました。

でも、入院中にお互いが独り占め状態で次男と貴重な時間を過ごすことができたこと、私の中ではいい思い出になっています。

著者:minimix
年齢:40歳
子どもの年齢:3歳と1歳の男の子

次男の病気を機に仕事を辞め、ライターとしての活動をはじめました。趣味はベリーダンス。歌や踊りが大好きな子供たちと、にぎやかな毎日を過ごしています。

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