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怒鳴るより、「無言」の方が効果アリ?子どもへの声かけの理想と限界 by うだひろえ

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育児本なんかを読みますと、よく書かれているのが、「ネガティブな言葉はNG!ポジティブな言葉がけを心がけて!」ということ。

うん、そうですよね、私もそう思います。

思いますよ、ええ、毎日24時間、できるもんならやりますよ、とね。

 

わかってるからこそ、できない自分が嫌になります。

特にそれが、ホルモンバランスや体調の悪さなどからくる「自分ではどうしようもないイライラ」なんかで、結果として子どもを泣かせてしまったら。

激しい自己嫌悪、ブレーキかかりません。

 

「なんでこんなことになるんだろう?」と思った時、はたと、気付きました。

「わたし、無理してポジティブなこと言おうとしてる」と。

 

私が育った時代って、子どもにかけるポジティブな言葉なんて、少なかったんですよね。とちらかと言うと、ネガティブ……いやそれ通り越して、虐待じゃね?くらいのこと、結構言われていました。
 
私の根っこには、どうしても、そういう言葉があります。
それを、親になったからって、急にポジティブなこと言えって、頭ではわかってても、なかなかできなくて。
特に、余裕がない時なんて、もう、完全に無理で、限界突破しちゃうんですよね。
 
もちろん、自分に余裕がある時は、ポジティブワードを振りまいていく次第なんですけど。

それができない時。

 

私、「無言」をキメこむことにしました。

 

子どもが、ご飯まだ残ってるのに「もういらな~い」。

×「ちょっと!ちゃんと食べなさい!!」

私「……………。」(白目)

 

子「だ、だってさ、デザートたべたいし」

×「ご飯食べなきゃデザートないよ!」

私「……………。」(白目)

 

これが、不思議なことに、白目で黙りこんでいると、子どもたち勝手に何やら考えます。

 

「……やっぱ、たべる」と、残ったご飯に口をつけたりします。

こうなると、私、黒目が戻ります。

「うん。ごはん、食べてね」

なんて、冷静に、言えるようになってたりします。

 

最初の頃は、無言をキメつつもイライラ上昇して血管切れそうになっていましたが、最近は、顔が能面になるくらいで済むようになりました。

子供達にとっても、鬼の形相と強い言葉で叱責されるよりは、能面タイムの方がまだましだろう、お互いクールダウンしてから的確な言葉をかけた方がいいだろう、と思っています。

 

そしてこの無言作戦、夫と言い合いになりそうな時にも使って、大げんかにならずに済んだりしてます。

……うん、こちらの効果の方が絶大かも、です。

>>>次回のエピソード:手が足りないなら口を使う! 「トクベツ」感でやる気アップさせる実況中継作戦

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著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:5歳と3歳

マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。5歳男児&3歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。

website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」

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