妊娠すると、体内で赤ちゃんを育てる為に女性の体は急激に変化します。
それによってホルモンバランスが崩れ、情緒不安定になり、イライラしたり、些細なことで悲しくなったり、不安になったりします。
これはマタニティーブルーと呼ばれ、普段は健康な人でも誰にでも起こりうるといわれています。
現在、1歳半の女の子を子育て中の私ですが、私もこのマタニティーブルーを経験しました。
何でもないことで悲しくなったり、周りの人に責められているような被害妄想に陥ったり、塞ぎ混んだりと、普段では気にならないことにも反応してしまっていました。
何気ない会話の中にトゲや悪意を敏感に感じて、急に泣き出すことも多々ありました。
妊娠してすぐの頃から、些細なことで悲しくなることはありましたが、特に不安定になったのは、出産を間近に控えた頃でした。
私は里帰り出産をするために、出産予定日の約1ヶ月前に実家へ帰省したのですが、普段は離れて暮らす実家にストレスを感じてしまったり、間近にせまる出産に対しての恐怖から、情緒不安定になっていました。
その上、私の一番の理解者である主人と離れたことで孤独を感じていましたし、日々感じている不安が溜まって、ある時に突然溢れ出すということの繰り返しでした。
敏感になっていたので、周りの人には相当気を遣わせたと思います。
今でも強く覚えているのは、赤ちゃんに着させる肌着を洗濯し、乾いたものをたたんでいた時に、突然涙が止まらなくなり、過呼吸になってしまったことです。
過呼吸になったのは初めてで、母がなんとか落ち着かせてくれましたが、正常な精神状態ではありませんでした。
臨月に入り、赤ちゃんがいつ産まれてもおかしくないという緊張の中で、初めての出産への恐怖もあり、日々のストレスが溜まって、吹き出したのだと思います。
気持ちを穏やかに生活するようにと言われても、未知の出産に戸惑うのは当たり前ですよね。
赤ちゃんは無事に産まれてくるのだろうか、自分の身に、この先何が起こるのか分からないというのは、とても不安なことです。
出産を経験した友人たちに聞いても、みんな同様に不安になり、涙脆くなったと言っていました。
もしマタニティーブルーで悩んでいる人がいたら、みんなそうなるし、ホルモンのせいなんだということを知って、赤ちゃんのためにも少しでも心穏やかに過ごせるといいなと思います。
お腹の赤ちゃんは、準備が整ったその時に出てきてくれます。その時をのんびり待ってくださいね。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
妊娠時期別記事
著者:なぁこ10
年齢:30代前半
子どもの年齢:1歳半
1歳半の女の子を子育て中です。妊娠を機に専業主婦に。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。