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泣き止まない娘を周りと比べてしまう…初めての育児に翻弄される私を救った助産師さん

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初めての妊娠・出産。

希望と幸せが沢山詰まったお腹をさすり、まだ見ぬ我が子を想像して…。

最後まで続いた悪阻こそ辛かったものの、それはそれは幸せな妊婦生活でした。

 

子供が生まれたら大変だよ!と周囲に言われるものの、友人の赤ちゃんにはいわゆる手の掛からない子が多く、数年前に里帰り出産した姉の赤ちゃん(私から見て姪)は、仕事から帰宅し様子を見に行くといつもお布団ですやすや眠っていて、家族全員で囲み「可愛いね」なんて談笑していて。

新生児が泣いているイメージが、私には、あまりありませんでした。

夜泣きなどで大変になるのは、3ヶ月とかある程度大きくなってからなのかなと漠然と思っていました。

 

私達夫婦はどちらも良く寝る、いわゆる手の掛からない赤ちゃんだったらしく、なんとなく、

『そこまで大変な子供ではないでしょ』

なぁんて心の片隅で思っていたのもあります。

 

そんな中、生まれてきた娘はとても泣く、超甘えん坊。

 

夕方に生まれ、2時間のカンガルーケア。

簡単に授乳方法を教えてもらい、夜ご飯を食べ、家族が帰宅し、23時頃から消灯と同時に母子同室スタート。

 

娘をコットに寝かせ、私もベッドに横になるもつかの間。

泣き出す娘。

抱っこする私。

泣き止む娘。

コットに置いてみる。

泣き出す娘。

 

5分も保たず、これのエンドレス。

様子を見に来た助産師さんが一度ナースステーションに連れていき、おひな巻きで寝かせ返してくれるも、それも5分と保たず。

 

ママになって初めての夜。

この日は入院病棟が満床でLDR室に泊まったのもあり、赤ちゃんの泣き声が全く聞こえてこない場所だったので他の赤ちゃんと比較することなく。

こんなものなのかな?と、ひたすら抱っこしていました。

座って抱っこし続ける私を見かねて助産師さんが明け方4時に娘を預かってくれ、ようやく横になり眠りました。

 

そして翌朝。入院する部屋が空き、移動。

全部屋、完全個室で、他のママさんや赤ちゃんと顔を合わせることはないものの、話し声やテレビの音は聞こえる状況。

 

満床で両隣も入院中のはずなのに殆ど泣き声が聞こえてこない。

最初の違和感でした。

 

泣く娘をひたすら抱っこすることは変わらず。

トイレに行くことも出来ない。

少しでも置くと泣くので下膳も抱っこして行くと、赤ちゃん抱っこして来てるママさん1人もいない…。

 

さらに、出産翌日の生後1日目からおっぱいをくわえていないと泣くようになってしまい、夜間は疲れから添い乳したこともあって、早速おっぱいは腫れ上がり切れまくり出血してしまいました。

けれど夜間に起きている間も、お隣さんからは泣き声ではなく気持ち良さそうなママさんの寝息が…。

 

次第に『私の娘だけがこんなに沢山泣いているんだ』と思うようになりました。

どうしよう。もしかしてどこか普通ではないのかも?

などと、一度考え出すと、どんどん大きくなっていく不安。

この日も置くと5分と保たずに抱っこし続け、また見かねた助産師さんが明け方に預かってくれ、ようやく眠りにつきました。

 

2人きりだと泣く娘。

 

コットに寝かせることが成功したことは一度もありませんでした。

預かってもらった時間以外で、私が30分以上連続で眠れたこともありませんでした。

 

それなのに家族が来たり、ナースステーションで預かってくれている間は何故かコットですやすや眠る娘。

どうして母である私だけだと置くと泣くのに、他の人の時はすやすや眠るの?

 

そして出産翌々日の生後1日目。

偶然、同日出産のママさんとお喋りする機会があり話をしていると

「可愛いですよね」

と幸せそうな笑顔。

 

ハッとしました。

 

そう言えば、生まれてから一度も可愛いと思っていなかったと。

そんな自分が恥ずかしくて情けなくて。

さらに気分は落ち込み夜中に1人で泣きました。

 

そんな中、生後2日目の助産師さんの巡回の時のこと。

(私の分娩先はNICUがあり助産師さんも沢山いる大きな総合病院で、毎日毎夜、初めましての助産師さんが担当でした。)

助産師さんとお話するごとに、置くと泣くという話はしていたものの…。

当時29歳、良い歳した大人ですし身内ですら弱音をあまり吐けないタイプの私。

 

しかも自ら望んで産んだのに、たった2日で弱音なんて。

我が子のことを普通ではないかもしれないと思っているなんて情けなくてとても言えない。

そう思い、この時の不安も誰にも言えてなかった私。

 

「置くと泣くんですよね。ナースステーションではよく寝るのに(笑)」

と笑ってお話していたのですが、その時の助産師さんがこんな話をしてくれました。

赤ちゃんがお母さんだと泣くのはお母さんの存在を分かっているから。

助産師だと泣き止むのは、お母さんじゃないと分かるから緊張してるんですよ」と。

 

今まで張り詰めていたものがプチッと切れて、その場で号泣しました。

助産師さんは私の背中をさすり

「辛いときは言ってくださいね」

と声を掛けて下さいました。

 

申し送りがしっかりされたようで、その後の担当助産師さんからもメンタルを気遣って頂き、ひとまず前向きな状態で退院。

 

その後の新生児期もそれはそれは大変。

抱っこし続ける日々は変わらず、周囲の些細な悪気ない一言や反応にも傷付きまくり、それでも里帰りを終了した直後の1ヶ月後健診。

 

助産師外来で、前回とは別の方ですが夜泣きの話になり。

「今は産後1ヶ月後で一旦頑張ろうって気持ち前向きだけど、またしばらくすると疲れて泣くのよ。

みんなSNSで幸せ!とか書いてるけど影で何度も泣いてるのよ。

子供がなんで泣いてるか分からなくてお母さんも一緒に泣くのよ。

みんな一緒。

何度も泣いて強いお母さんになってくの。

だから辛ければ沢山泣けばいいのよ!

気にしない、気にしない。大丈夫!」と。

 

その時は自宅に帰った直後で前向きになっていたのに、恥ずかしげもなくまたその場で泣きました。

 

手の掛かる娘を他の赤ちゃんと比べて落ち込んで。

ちょっとしたことを気にする自分がとても恥ずかしくて。

そんな自分こそオカシイ気がしていたので。

 

この2人の助産師さんの言葉は、産後の初めての育児に翻弄される私を間違いなく救ってくれました。

 

自分だけじゃない。

大変なのはみんな同じ。

娘が泣くのも私に甘えているんだ。

 

正直、今でも辛いときは沢山ありますが、そんな時はこの2人の言葉を思い出して、前向きに子育て頑張っています。

著者:ぱっそ

2016年春に長女を出産。よく泣き、おっぱいと抱っこが大好き。

生後3ヶ月にして人見知り、場所見知り開始。そんな赤ちゃんの見本のようなフルコース娘。

 産後は余裕が無かったけれど、今では可愛くてたまらないです!

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。