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赤ちゃんが帝王切開にしてくれた?! 持病を抱えたまま挑んだ妊娠と出産

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私は先天性の慢性疾患を患っているため、子どもを産むことはできないと言われていました。

病状が落ち着いたため、1人だけならと主治医から許可が出た時、本当に嬉しかったことを覚えています。そして無事に妊娠。

自然分娩できなければ、帝王切開後に再手術が必要になる可能性もあると言われましたが、子どもを望んでいたため同意し出産することにしました。

 

妊婦生活を楽しみにしていましたが、現実は想像以上に過酷でした。

子宮が大きくなることにより、内部が圧迫され、元々の病状が悪化。

妊婦なのでレントゲンも撮れず麻酔も使えない中、手探りでの手術を行うことになりました。子どものため堪えようと決意し挑んだものの、激痛で泣き続けました。

そんな激痛が2ヶ月に1回。10ヶ月間続きました。

 

私の病状が悪化すると同時に、何度も切迫早産になり、妊娠期間は入退院を繰り返していました。

その度に、私のせいで赤ちゃんが苦しんでいることに涙し、無事に産まれてくれるのか、健康でいてくれるのか不安で不安で仕方ありませんでした。

体力もどんどん低下し、痛みで日常生活もままならない。

私の想像していた妊婦生活とはかけ離れた生活で、家にこもりきりになっていました。

 

そんな状態でしたが、なんとか分娩予定日まで持ちこたえ、陣痛促進剤で計画分娩するために、入院する日がやってきました。

前日に入院し、朝から促進剤が開始され、分娩に備えましたが陣痛が来ません。

不安に思いながらも、陣痛を促すために足浴や体位を変えたりと、助産師さんの指示通りに動いていました。

少し痛み出したかな?という時。

何人もの医師と看護師が部屋に入ってきて、「心音確認して」「落ちてる」「手術室は空いてるか」と言いながら私を抱えベッドに戻し、お腹を確認してきました。

何が何だか分からず、でも、良くないことが起きていることだけは分かり、されるがままでいた時。

 

1人の看護師さんが説明してくれました。

赤ちゃんの心音が止まったので、今からお腹切って取り出します。詳しくはまた後で話します」

と言われました。

もしかしたらダメかも知れない、私のせいだ、私はどうなってもいいから赤ちゃんだけは助けて欲しい。

色んな想いが駆け巡り、言葉にならないまま泣きながら手術室に入ったことを覚えています。

帝王切開し、産声を聞いた瞬間、それまでの辛さを吹っ飛ばすほど幸福感に満ち溢れました。

 

無事に出産し、落ち着いた頃。

手術の説明をしにきた医師から言われたことが今でも心に残っています。

 

赤ちゃんの心音が止まったため、緊急で帝王切開をしました。しかしながら、手術室に入った瞬間には自力で戻ってくれていました。自然分娩に戻っても良かったかも知れませんが、あなたの病状を考えると帝王切開するのが良いと考えました。

赤ちゃんも、それが分かってたのかも知れませんね。お腹を切ることができたため、中も確認しましたが、以前手術した部位は問題なかったです。

今回、帝王切開できたので手術部位も確認できました。赤ちゃんが見せようとしてくれたのかも知れませんよ。お母さん想いの子だね」

 

私が原因で苦しい思いをさせてしまったと思っていたので、この医師の言葉にとても救われました。

産後は、それまでの体調不良が嘘のように状態が改善し、妊娠前の体調に戻ることができました。

 

きっとこの子は、私に負担をかけないよう、そして私の状態を医師に教えるために、帝王切開させてくれたのだと思っています。

 

そんな息子ももうすぐ1歳。

初めての育児は戸惑うことばかりで、時にはイライラすることもあります。

でも、その時には出産の時のことを思い出し、頑張ってくれた息子のことを考え、落ち着くようにしています。

 

私にとって出産は、決して良い記憶だけとは言えませんが、忘れられない、かけがえのない思い出となりました。

著者:未来

持病を持ちながら、仕事、育児に奮闘する1児のママ。1歳、男の子

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