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後期まで続いたつわり、そして出産の痛み。耐え抜いた日に味わった『世界一おいしいおにぎり』

妊娠3ヶ月つわりと共に妊娠がわかり、それから2ヶ月はミネラルウォーターしか飲めないほどの体調の悪さで、食べてないから力も出ず、ずっと横になっている日々でした。

妊娠5ヶ月ごろになり、少しずつ、生姜で味付けしたものや、麺類や粉もの系なら食べられるようになってきました。

しかし、妊娠前は「痩せの大食い」と言われていた私は軽く2~3人前のごはんを食べていましたが、つわりが落ち着いてきても、食べられる量といったら1人前の半分以下。

油ものを口にしたら1日胃が気持ち悪くて動けなくなる為、油がないものを探して食べるのが大変でした。

 

私のお気に入りは、パサパサなクラッカーや寒天、こんにゃく、グミ、果物。

食事系ではお好み焼きやたこ焼き、パンが体調に合っているようで、お腹がすくと少しずつ口にしていました。

食欲がない為食事を作る気力もなく、外食に行くと何が食べられるか食べて見ないとわからず、注文したメニューも全て食べきれずもったいないし、食べることが元々大好きだった私は食べられないことにストレスが溜まる一方でした。

6ヶ月になっても7ヶ月になっても食欲は変わらず、気分転換に外出したくても力が出なくて、歩けても15分ほどでした。

 

お腹の中の赤ちゃんはどんどん大きくなっていくから、更に体が重くて、妊娠後期になると後期つわりもあり、常に胸焼けしている状態が続いていました。

この胸焼けがとてもつらく、冷たい物や炭酸を飲んだり油ものを口にしたらさらに悪化するため、シンプル蒸しパンやゼリー、果物やヨーグルトを一口ずつ食べてなんとか乗り切りました。あとホットミルクも胃や喉のヒリヒリには効いた気がします。

 

いつもイライラしていて、夫にも八つ当たりをしたりして、なんて自分はひどいんだろうと責めることもありました。

先輩のママ友から、妊婦ライフを楽しんで~♪と言われていましたが、どこにも楽しむ余裕はなく、

赤ちゃんをお腹の中で守ることってこんなにつらいのか」

「こんな状態がこれから一生続くのかもしれない」

「もう耐えられない!誰か助けて!」

と自問自答していました。

 

でもそんな苦しい中でも、エコー赤ちゃんを見たり、心音を聞いたり、胎動を感じる中で、赤ちゃんがいつも、がんばれー!がんばれー!と私を励ましてくれているようでした。

 

出産予定日の日、妊婦健診で子宮口が5センチ開いてることがわかり緊急入院をして、明け方に陣痛が来ました。

初産としては安産で、7時間ほどで無事にかわいい女の子を出産しました。

出てきた時大泣きをしていた我が子でしたが、助産師さんが赤ちゃんを私のお腹の上に乗せると、お母さんだとわかるのか、ピタッと泣き止みました。

この子が私のお腹の中で10ヶ月間一緒に過ごしていた子なんだ!と、初めて会えた喜びと愛しさで、今度は私の涙が止まらなくなってしまいました。

そして、今までは私の体の一部だったこの子が、これから自分の人生を歩んで行くんだ、今日この日がスタートなんだ、と改めて感動してまた泣いてしまいました。

 

産後疲れきって横になっていた時、助産師さんが、

「よくがんばったねー。お腹すいたでしょ?食べられたら、これ食べなさい」

と、おにぎり2つとリンゴジュースを持ってきてくれました。

全面に海苔が巻いてあって、具はシャケと梅干しでした。

まだ起きられなかった為、横になりながらその何の変哲もないおにぎりをほおばると、あまりのおいしさに涙が出てきました。

助産師さんの優しさと、感謝と、今までの妊婦生活の辛さと、かわいい我が子に会えた喜びと、いろいろな想いが詰まったおにぎりは、今まで食べた何よりもおいしく感じました。

 

産んだ瞬間から、食欲も妊娠前のように戻り、入院中の食事は毎食毎食、私は世界一幸せ者だ~と感動して、心から感謝いっぱいに完食していました。

私の妊婦生活は産むまでつわりが重くとても辛い日々でしたが、あの苦しみがなかったら、喜びと感謝の涙も、世界一おいしいおにぎりも食べられなかったかもしれません。

著者:Ayairo

1歳11ヶ月の女の子、0歳3ヶ月の男の子の母で、今28歳です。元々保育士をしていたので子育てへの不安はそんなに大きくなかったのですが、出産への恐怖がとても強く、どんな痛みなのか想像すればするほど怖くなっていました。痛みは産んだら忘れる!という方もいますが、やはり2人産んでも痛みは忘れられないし怖い…(笑)

でも今はかわいい子どもたちに囲まれて毎日幸せです!

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