さて、前回はうちの母が「驚異の安産体質」であることをお話しました。
「陣痛がない」というのはすごい体質だと思うのですが、私自身の出産エピソードも中々すごいのです。
私は双子です。
二卵性双生児で、弟と一緒に産まれてきました。
今の時代ですと、双子というだけで「ハイリスク妊婦」になり、産める病院も限られるというような感じですが、うちの母は近所の産院に通っていたそうです。
今の双子の出産はだいたい早産になりやすく、平均出産週数は35週。帝王切開での出産が多いようです。
そんなハイリスクな双子の出産ですが、なにせ陣痛がなくてするりと産まれる安産タイプ。
総合病院を予約するでもなく、のんびり過ごしていたようです。
が、しかし、なんと予定日の40週になっても産まれる気配がない。
大きすぎるお腹…。
さすがにこれは危険なのでは…となり、担当していた産院が「何かあってはうちでは対応できない、総合病院に紹介状を書きます」となったのがすでに41週のことだったようです。
が! 紹介状は間に合わず産気づいてしまい、
その産院で自然分娩をすることになったそう。
「母子共に無事では済まないかもしれません」と言われたそうです。
双子の自然分娩が難しいのはどちらか片方が逆子であることが多いからで、自然分娩する条件に「1人目の赤ちゃんが逆子でないこと」があるそうです。
まず、逆子でない私が先に生まれました。
すると、なんと私がいなくなった空間を使って弟がくるりと回転したのです。
「先生が『おお、まわった! まわった!』って言ってたわ〜」とのこと。
そして、双子は2人とも頭から出てきて、無事にお産が終わったそうです。
わたくしの出産時の体重なんですけども
……3400gです。
弟は3300g……。
自分が出産してみてわかる、この驚異の体重。
これで自然分娩…。
マジか、マジなのか。
いくら経産婦っていったって!
いくら3回目だからって!!
合計6700g?? そんなの可能なのー?!
それにプラス胎盤とか、羊水とかあるわけで、母は一体どんなお腹をしていたのか。
「すごかったわよ」…とは言われましたけど。
自分の出産のときに色々と調べて「今の時代ではありえない、昭和の時代のお産だな…」と思いました。
ハイリスクなお産だったのに、無事に産まれこられて、本当によかった…!
そんなすごいお産の話を昔から聞いていたので、そりゃあもう「それが遺伝するなら安産だね!」と思ってしまっていました。
もう一度いいますが、残念ながら三姉妹ともこんなスーパー安産な出産ではありませんでした…。
尚、この話を
「お母さんの安産はすごい!」
と三姉妹が盛り上がっていたとき、うちの父が
「お母さんの初産は24歳だろ?おまえらももっと早く産めば安産だったかもしれないのに」
と発言し(うちの三姉妹は全員揃って初産が38歳の高齢出産姉妹です)
その場が殺気立ったことも最後に添えておきます…。
>>>次回のエピソード:「妊娠したのに・・・多幸感がない!!!」母性って自然に目覚めるの? by水谷さるころ
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:水谷さるころ
年齢:40歳
子どもの年齢:2歳
1976年生まれ。イラストレーター・マンガ家。女子美術短期大学卒。「30日間世界一周!(全3巻)」「35日間世界一周!!(全5巻)」「世界ボンクラ2人旅! タイ・ベトナム(全2巻)」発売中。×イチ同士の再婚で現在は事実婚。2014年に出産し男児の母。ブログ「マイル日記」を平日毎日更新中。空手弐段。
【新刊情報】結婚をして離婚。そして再婚に事実婚を選んだ、26歳から36歳までの体験を描いたエッセイコミック「結婚さえできればいいと思っていたけど」(幻冬舎)より10月27日に発売!
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。