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私はもう「お母さん」なんだ。産後に襲った喪失感、赤ちゃんをお腹に戻したい…と涙

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「出産してお腹が空っぽになったら寂しくなるよー」

臨月の時、マタニティヨガに通っていた私にヨガの先生は言いました。

正直、私は胎動が激しくて常に膀胱や肋骨が痛かったし、早く赤ちゃんの顔が見たかったのでピンと来ない言葉でした。

「そういう人もいるんだな」と思った程度でした。

 

この言葉の1週間後、私は無事に出産し、人生初の入院をしました。

助産師さんや看護師さんは皆さんいい人で優しいし、ご飯は美味しいし、赤ちゃんは可愛い。私はとてもとても幸せでした。

毎日、看護師さんが体調チェックに来てくれました。個室だったので看護師さんとお話しするのが楽しみでした。

何気ない会話の中で「もう、お腹にいないんだねぇ」と言われ、ヨガの先生の言葉を思い出しました。

するとなんだか急に大きな不安のような喪失感のようなものが私を襲いました。

 

妊娠した瞬間から出産まで文字通り一心同体。当たり前のことですが、ずっと私と赤ちゃんは一緒でした。

私は出産して赤ちゃんと会えたのに、離れ離れになってしまった様な気がして急に寂しくなってしまいました。

 

ダンナとは仕事の都合で妊娠7ヶ月まで週末婚でした。

悪阻で辛かった妊娠初期も、仕事をしながらダンナとの同居のためにした引越し準備も、お腹の赤ちゃんと相談しながら1人で乗り切りました。

何があっても「大丈夫、大丈夫」と手を当てて話しかけていたお腹はもう空っぽです。

そう考えると悲しくて悲しくて、病室で1人で泣いてしまいました。

 

もう一度、この子にお腹の中に戻って欲しい、もう一度、一心同体になりたい!と目の前の赤ちゃんを見ながら涙を流して泣きました。

その日は一日中m赤ちゃんを見ては泣き、お腹を触っては泣き…という具合でした。

 

夜に見回りに来た看護師さんに「なんだかとても不安なんです…」と言ってみました。さすがに「赤ちゃんをお腹に戻したい」とは言いませんでしたが。

看護師さんは「何言ってるのー、お母さん!大丈夫よ!」と明るく励ましてくれました。

 

その言葉にハッとしました。私は妊婦さんからお母さんになったんだ。

無事に産まれてきてくれた子どもを見ながらメソメソしていてはいけない。

もうこの子の鼓動をお腹の中で感じることは出来ないけれど、一番近くでこの子の人生を支えて行かなきゃならないんだと思いました。

産んだ私より、産まれた赤ちゃんの方がよっぽど不安な気持ちのはずです。

お母さんがこの子を守らないと。寂しいけれど寂しがっている場合ではないのだと思いました。

 

出産してもうすぐ2年経ちますが、私のお腹に入っていたとは信じられないくらい大きくなりました。

もう、お腹に戻したいとは思いません。

とてもママっ子なので毎日お風呂もトイレも一緒に行動しており、ママ1人で出掛けたことはほとんどありません。

「心配しなくても、出産後も一心同体みたいなものだよ。少しは1人の時間が欲しいと思うようになるよ」と、2年前の自分に教えてあげたいです。

著者:つちっこ

34歳で結婚、2014年11月に35歳で男の子のママになりました。子どもとの毎日を大切に過ごしています。趣味のダンスは子どもが大きくなるまで我慢。代わりに子連れOKのヨガに通っています。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。