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「ポンッ!」夜中に聞いた忘れられないあの音。破水からはじまった私の初産体験記

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初めての出産での出来事です。

お腹がどんどん大きくなり、胎動を感じ、赤ちゃんが元気だとようやく実感できるようになってからあっという間に臨月。
いつ陣痛がきてもおかしくない時期なので、産科の母親学級や両親学級で習った陣痛から分娩までの流れを頭の中でイメージしていました。

37週5日に検診があり、「子宮口は2センチほど開いている」と言われていました。
その翌日、粘り気のある少量の出血がありましたが、検診時にかなりグリグリ刺激されて「出血があるかも」と説明があったので、慌てずに済みました。
腹痛はありませんでしたが、念の為出掛けず家で過ごし、入院準備していたバッグの中身を再確認したりしていました。
その後は新たな出血もなく、一安心。

翌日、買い物に行こうとしたのですが、トイレで再び出血を確認。
もしかして、これが“おしるし”というものなのかな?と思い、外出は取り止めました。
「本陣痛が近いのかもしれない」と思い、夫には次の日会社を休んでもらうようお願いしました。
この時、強めの背中の張りと、我慢できる程度の不規則な腹痛がありました。

そしてその日の夜、日付が変わり0時10分頃のことでした。
なんとなく寝付けず、ウトウト半分虚ろな感じになっていたその時、「ポンッ!」という音で目が覚めました。

破水でした。

水風船に針を刺して割れたような感覚にゾクッとし、胸がドキドキしました。

生唾を飲み込みながらトイレヘ。少量でしたが、下着がぬれていました。
夫に「破水したみたい」と伝え、下着を替える為に階下へ。
動くとまた水が出る感覚があり、ナプキンをあて腰にタオルを巻いてクリニックへ電話しました。

状況を説明すると「入院の準備をしてすぐ来て下さい」と言われました。
着替えが済み夫の顔を見ると、いよいよだと緊張したのか、私より青ざめた顔をしていました。

クリニックは車で5分ほどですが、夫に休みをとってもらっていて本当によかったと思いました。
近くといえどさすがに徒歩では無理ですし、夜中にタクシー呼んで一人で向かうのは心細く、想像しただけで自分のパニック顔が思い浮かびました。

クリニックに到着してから病衣に着替え、尿をとり、体重をはかり、陣痛室のベッドヘ。
胸やお腹に、機械から伸びるコードをたくさんつけられ、尿管にチューブを入れられ横になりました。
それからようやく陣痛の波がやってきました。

数十分おきくらいに、先生や看護師さんが子宮口を確認しにきてくれました。
8センチになった頃「やっと分娩台に!?」と思いましたが、「10センチにならないと」と言われました。
8センチまでは進行も早く、先生も「結構早く産まれるかもね。」なんて言われたのですが、10センチまでがものすごく長かったです。
夫は懸命に私の手を握ったり、お尻を押したりしてくれました。
そして無事、9時間半後に出産に至りました。

破水の他にゾッとしたことが、もう一つあります。
陣痛室でのいきみ逃しの為、私はお尻を力いっぱい掴んでいたのですが、退院してからお風呂場で見た自分のお尻…我が子のお尻の蒙古斑より立派な青黒い痣が広がっていました。
その時は驚きましたが、今ではいい思い出です。

 

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著者:タコなな
年齢:41歳
子どもの年齢:2歳

晩婚~高年齢出産し、イヤイヤ期の2才息子に振り回され中です。

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