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息子がうまく飲めない理由は「舌小帯」? 激痛を耐え試行錯誤した最初の6日間

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出産してすぐ、カンガルーケアをしました。生まれたての息子は、徐々に私の胸の方へ来て、おっぱいを飲もうとします。母乳がうまく出るかな?上手に飲んでくれるかな?とドキドキでした。

妊娠中に、母乳の有料講座もありましたが、助産師さんが「出産すればほとんどの人が母乳が出るし、クラームゾルフがマンツーマンで授乳指導をしてくれるわよ」とアドバイスしてくれたので、母乳に関しては、出産してからみてみることにしていました。

(※クラームゾルフ…オランダの「産後のケア師」で、母子の健康管理や家事などのお世話をしてくれる人。関連記事はこちら

 

ナースも手伝ってくれますが、息子が吸っても母乳がたくさん出ていないようで、大泣きでした。出産したからと言って、きっとすぐには出ないのだろうと思いました。

病院から帰宅すると、クラームゾルフさんが来て、授乳指導が始まりました。

出産したときにはうまく飲めなかったけれど、クラームゾルフさんもいるから、今度はきっと大丈夫と期待していました。

しかし、息子を抱っこして母乳を飲ませようとしても、だめでした。初めてなので、母乳の出もあまりよくなかったのでしょう。息子はうまく飲めず、怒ったように泣き出してしまうのです。

クラームゾルフさんが息子の口元に乳首をやっとのことでくわえさせますが、それが痛いのなんの!初めて吸われた時には「ぎゃっ」っと声が出てしまうほど激痛でした。

妊娠中は、優しい表情で直母で我が子に授乳をするイメージを思い描いていましたが、そんなことは夢のまた夢でした。

 

初めてママになって、授乳。息子だって、初めて母乳を飲むのだから、初めて同士、うまくいかなくて当たり前。徐々に慣れていけばいいと自分を励まし、直母で授乳を続けました。

でも、出産した次の日も、何も変わりません。上手に飲めない息子に、激痛にたえる私。授乳の時間がだんだん苦痛になってきました。さらに息子の体重は、生まれた時より7%減ってしまいました。

 

クラームゾルフさんが、息子の口の中を調べて、思いもよらぬことを言いました。「この子は、もしかしたら舌小帯が短いのかもしれないわ。」

舌小帯とは舌の裏にあるひだで、息子の場合は、これが幾分舌の先の方までついているため、うまく舌を巻きつけて吸うことができないのではないかということでした。クラームゾルフから助産師に連絡を入れ、助産師が見に来てくれることになりました。

 

産後3日目には、息子の体重が約10%減ってしまったので、クラームゾルフさんの指示で搾乳機をレンタルしました。直母で授乳するときに、搾乳した母乳を端からスポイトで息子の口に入れ、一緒に吸わせました。搾乳分が足りない時には、粉ミルクを使いました。

 

産後4日目には、助産師が自宅に来て、息子の舌小帯を確認。「少し短いかもという程度なので、舌小帯を切るか切らないかは保護者次第」と言われました。ただ、将来言葉の発音がうまくできなくなる場合もあることと、成長してからの手術は大変だとも聞きました。

4日目にして、思ってもみなかった決断をしなければならず、主人と悩みました。結局、赤ちゃんの時なら痛みが少ないことと、直母で上手に飲めるようになるのではと期待をこめて、舌小帯を切ることにしました。

 

産後5日目は、直母での授乳が痛すぎて限界でした。痛みを和らげるために、乳首に保護キャップをつけて授乳していましたが、涙がポロポロ止まりません。「息子のために」と一心で頑張ってきたのですが、どうしてもこの痛みに慣れることができませんでした。

主人も、「母乳がいいのはわかるけど、無理して頑張る必要はないよ」と言ってくれ、私自身も限界だったので、哺乳瓶で飲ませることにしました。気持ちが楽になりました。今まで苦痛でしかなかった授乳の時間に、小さな息子が哺乳瓶から飲んでいる姿を見て、初めてかわいいと感じました。

 

産後6日目に、ベテランの助産師が自宅に来て、減菌はさみで息子の舌小帯をちょこんと切りました。少し出血しましたが、すぐに止まり、息子もすぐに泣きやみました。ほんの一瞬で終わりでした。数日間、舌の下をマッサージするように言われました。

もう一度、直母で授乳しました。切ったからか、以前よりうまく吸えるようにはなりましたが、やはり痛みがあるので、哺乳瓶で搾乳した母乳をあげることにしました。

 

授乳は一日に数回するので、母子のどちらかが苦痛だったり、何かを犠牲にして頑張ったりする必要はないんじゃないかと思います。

私の場合は、直母で完全母乳が理想だったけれど、母乳を搾乳して不足分を粉ミルクで補って哺乳瓶で授乳することになりました。限界まで頑張って、そこに落ち着いたので後悔はしていません。

どんな形でも、穏やかな気持ちで授乳の時間に向き合えるのが、いいと思うのです。

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著者:すーじー
年齢:34歳
子どもの年齢:1歳1ヶ月

オランダ人と国際結婚し、オランダに暮らして5年目突入。歴史ある街並み、豊かな自然、気さくな人々に囲まれ、オランダ生活に慣れてきた今日この頃だが、妊娠・出産・子育てを通して新たなカルチャーギャップに遭遇中。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。