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高齢3人目帝王切開体験記

一人目二人目は男の子だったので、40歳も過ぎているし、もう無理だとは思うけど、出来たらもう一人、女の子が欲しいなあと思っていました。

何となくタイミングを計っていたらまさかの妊娠。

周りからは「まさかの?」と聞かれましたが、私にとっては「満を持しての」妊娠でした。

 

年齢が年齢なので、流産する確率は1/4と言われながらも、赤ちゃんは元気にくっついていてくれました。

しかしながら、上二人の時にもまして強烈なつわりに襲われ、布団から起き上がることもできなくなってしまいました。

幸い上二人が9歳6歳と大きかったので、夫が二人に手伝わせながら家事をこなしてくれ、無事安定期を迎えることができました。

 

ところが今度は、三人目にして初めての逆子。上二人は普通分娩で超のつく安産だったのに、このまま治らなければ帝王切開を言い渡されました。

鍼灸に整体、ホリスティックマッサージとできる手立てを試しましたが、とうとう元に戻らず、手術の予定を入れられてしまいました。

 

その数日前から夫は長期の海外出張に行っており、手術に立ち会えなかったので、義母が忙しい合間を縫って手伝いに来てくれました。

なので結果的にはいつ産気づくかわからない普通分娩でなく、帝王切開で良かったのですが、身体にメスを入れるのは初めてで恐怖の方が大きかったです。

同意書にサインしたのですが、そこにも「帝王切開の死亡率は普通分娩の4〜6倍」と書いてあり、高齢なのもあって助からなかったらどうしよう、と思っていました。

 

いよいよ手術の前日、座薬でたまった便を出し、絶飲食で眠りにつきました。

結局出産の日までつわりは治らず、ずっと吐き気を感じたままだったので、ついにこれから解放されるというのだけが救いでした。

本当は水分だけは21時まで取って良かったそうなのですが、そのことに気づかず水分も取らなかったので、喉がカラカラのまま手術室へ…。

 

ベッドに固定され、服を脱がされ、術部を消毒すると、麻酔薬が入りました。

途端に強烈な吐き気に襲われ、気が遠くなる感じがして、慌てて横のモニターを見ると血圧が上60、下30に低下しています。

え!?私死んじゃうの?と思い、看護師さんを見ると「大丈夫ですか?」と聞かれたので「大丈夫じゃないです」とやっと応えると、手を握ってくれ、気分も元に戻ってきました。

そして身体にメスが入れられる感触。

痛みはありませんが、意識ははっきりしているので、お医者さんが補助の先生に話している内容も逐一分かります。

どうやら経験のあまりない先生が担当しているらしく、先輩の先生が「もう少し切って」「そこじゃない」とか言ってるので怖くて仕方なかったです。

そして身体の中をぐいぐい押され、その力が全く容赦なくて痛い!

内臓も圧迫されてまた吐き気がする!

全身麻酔にして貰えば良かった、と思っているとようやく「赤ちゃん出ますよ」と言われ、何かが取り出されました。

やがて、何かを吸引するような音混じりに赤ちゃんがギャーギャー泣くのが聞こえ、ホッとしました。

 

赤ちゃん無事ですよ」と言われ、最初に私が言ったのは「どっちですか」という言葉でした。

というのも、出産までのエコーで、逆子だったり足で隠してたりしてたので結局性別がわからずじまいだったのです。

「女の子です」と言ってもらえてとても嬉しかったです。三人目にして念願の女の子!

顔もちらっと見せてもらえました。まだ傷が痛かったので少ししか顔を横に向けられませんでしたが、確かに赤ちゃんを見ることができました。

ひとまずこれで、もし私に何かあっても、赤ちゃんは無事だからもういいやと思いました。

 

ストレッチャーに乗せられ部屋に着くと、全く自分では身動き取れないので看護師さんにベッドに寝かせてもらい、弾性ストッキングなど履かせてもらい、空気枕のようなものを足に付けられました。

「血栓を防ぐために明日までつけてもらいます」

と言われ、マッサージみたいな感じでずっと動くので、気持ちよかったです(笑)

 

そして麻酔の点滴をしてもらって眠りに落ちたのですが、目が覚めると頭痛がひどく、思わずナースコールしました。

部分麻酔が切れる時に頭痛がするのはよくあることらしく、痛み止めをもらったのですが、何やら身体中がかゆい…

はっ、と思い当たりました。術後すぐに注射してもらった痛み止めのボルタレンが、多分身体に合わなかったのだろうと。

私は、偏頭痛持ちで、若い頃からいろんな痛み止めを飲んできたせいか、イブ、ロキソニンなど、痛み止めで蕁麻疹が出てしまうようになったのです。

仕方なく、一番弱い、でも唯一蕁麻疹の出ないカロナールをもらいました。

 

でも、術後の内臓の痛みには、カロナールは全くと言っていいほど効きませんでした。

とにかく、痛い!!!

起き上がることはおろか、寝返りを打つことすらできない!!

あまりのことに呆然としました。これ、いつまで続くの?

面会に来てくれた義母から、赤ちゃんは元気と聞いていましたが、これじゃ連れて来てもらっても抱っことかできるはずないし、起き上がって新生児室に行くことすら、とても無理だと感じました。

その上、モニターをつながれまくって、スパゲティ状態。

身体も痛いし、産後1日は新生児室で赤ちゃん預かってもらえるとのことで、ひとまずその夜は眠りにつきました。

早く赤ちゃんに会いたいなあと思いながら。

 

翌日、目が覚めると、昨日とほとんど変わらない全身の痛みにびっくりしました。

空気枕を外され、傷の状態も見てもらい、回復は順調と言われましたが、全くそうは思えません。

しかも、術前から丸二日、便が出ていないのも気になりました。

出ないと、傷の回復が遅くなるとのことで、これ以上回復が遅くなるのは勘弁してほしく…

でも、とても起き上がれる気がしません。

術後からずっと膀胱に尿管をつないでもらっていて、横の尿パックに溜まっていっているので無理にトイレに行かなくてもいいんですが、それも入院計画を見ると、二日目には外してもいいもののようで、気が焦ります。

なにより、赤ちゃんにまだ一瞬しか会えてないのです。早く初乳をあげないと、母乳が飲めなくなってしまうかもしれない。そんな焦りも加わります。

すると、お部屋に赤ちゃんを連れて来てくれるとのことで、ようやく赤ちゃんの顔を見ることができました!

でも、どう考えても抱っこできる気がせず、おっぱいを上げることはできませんでした…。

 

結局初めて自分で歩けるようになったのは手術の二日後でした。

それも、点滴の棒につかまりながら、よぼよぼのお年寄りみたいにしか歩けませんでした。

ようやくトイレに行くことができ、しばらく粘ってみましたが、お通じがある気配は全くありません…。

しかも少し力を入れると傷が開いてしまいそうで、怖くていきめないのです。

でも、溜まりに溜まった便が内臓を圧迫して、4日目には座ることすらできなくなってしまい、結局下剤を浣腸してもらってやっとスッキリ出来ました。

 

そんなこんなで、ようやくおっぱいをあげられたのは3日目でしたが、普通分娩の時ほど母乳がツーンと湧いてくる感じがなく、心なしか赤ちゃんも飲みが悪いです。

看護師さんに聞いてみると、帝王切開で生まれた赤ちゃんはしばらく外界に出たことに慣れるのに時間がかかるから、どちらも立ち上がりが悪いかもねえ、と言われました。

長男の時は母乳の出が悪く、ミルクを足したりして大変に苦労しましたが、次男の時は最初から添い寝添い乳で、母乳もバンバン出てました。なのである意味たかをくくってましたが、6年も経っているのと、高齢であることを思い返し、今回も出が悪いかも…と、ものすごく不安に襲われました。

 

不安に追い打ちをかけたのは、赤ちゃんの体重が増えなかったことです。

生まれた時から2,560gと、少し小さめの赤ちゃんだったんですが、ミルクを飲んでいるときに比べて、母乳を飲ませるようになって、体重がかなり落ちてしまったのです。

なので、毎回ミルクを足すように言われました。

が、母乳を飲むのはこの子にとって大変に疲れることのようで、いつも途中で寝てしまって、ミルクまでたどり着かないのです。

そして空腹ですぐに目を覚ますので、なかなか寝ない

4日目くらいに一晩自分で見てみようと思い、赤ちゃんを部屋に連れて来てもらいましたが、夜中ほとんど一睡もできず、とうとうギブアップしてしまいました。

そしたらどうやら看護師さんでも寝かせるのに苦労したようで、「この子はすごく手のかかる赤ちゃんかもしれません。退院後サポートがないとお母さんきついかも」と言われました…。

 

そんなこんなで、いろいろ不安が募って、5日目の朝、大泣きしてしまいました。

看護師さんが慰めてくれましたが、この先やっていけるのか大変に不安で、しかもまだ痛みはなくならなくて抱っこするのもやっとだし、普通分娩のお母さんたちはみんな産んだ次の日くらいから自分でトイレにも行けるし、赤ちゃんを抱っこしてるのに、何で私はダメなんだろう?と思って、泣けて泣けて仕方ありませんでした。

今思うとマタニティブルーってやつだったんでしょうね…

ひとしきり泣くとスッキリして、また頑張ろう。と思えるようになり、相変わらずミルクは足しながらでしたが、無事退院の日を迎えました。

 

退院の前日くらいから、ようやく痛みもほとんどなくなり、普通に歩けるようになりました。

それでも、自分で長時間娘を抱っこして歩くことはできず、義母に抱っこしてもらっての退院となりました。

 

病院で予言された通り、最初の一~二ヶ月はとにかくよく泣く子でした。

特に、夜中21時くらいになると、ものすごい声で泣き、おっぱいをあげてもミルクをあげても泣き止まず、一時間くらい、時には2~3時間くらいも抱っこであやしてやっと寝る、という状態でした。

夫のサポートがあったから何とか乗り切れましたが、一人だったら気が狂っていたかもしれません。

入院中からほとんど上二人を構ってあげられず、かわいそうでしたが、二人とも大きかったので赤ちゃんを可愛がってくれて、時には抱っこを代わってくれたりして、大変協力してくれたのがありがたかったです。

 

長くなってしまいましたが、これで、私の体験記を終わります。

三人目にして人生初の帝王切開を経験しましたが、正直、二度と経験したくないです。

著者:やす1020

9歳、7歳の男の子と、1歳の女の子のママです。2016.5より職場復帰しました!

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