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隣の修羅場

私が初めての出産に挑んでいた時の事。

その日は予定日をちょうど1週間過ぎた41週目の朝でした。何と無くお腹が痛いなぁ~という感覚で目が覚めました。

鈍い痛みを感じながらボーとしていたら、徐々に陣痛の痛みが強くなりはじめました。

入院準備をしてシャワーを浴び、いざ出産のために病院へ。

 

だんだんと狭まる陣痛の間隔を感じながら陣痛室へ。何もかも初めての事で不安になりながらも何とか一人で陣痛と戦っていました。

すると、隣りの陣痛室にも同じく妊婦さんが入室。すると間も無く悲痛な唸り声が聞こえてきました。

私は、今日同じ様に出産する人がいるのだと思うと少し心強く思っていました。

隣の部屋とは壁が薄いのか、何となくな会話が聞こえていました。会話の内容から妊婦さんとその方のお母さんだと思いました。

が、そんな事など気にする余裕さえも無くなっていました。だんだんと陣痛の間隔も狭まり強くなるにつれて、遠のく意識と戦いながら、早く産まれろーと必死に耐えていました。

 

その頃、隣りの陣痛室から雄叫びのような、もがき苦しんでいるような凄まじい声が聞こえていました。

お隣さんもかなりしんどいんやろなぁと思いながら、私も必死に耐えていました。

いよいよ痛みも間隔もピークに達してきた頃、お隣の声もかなり大きく絶叫のような叫び声で苦しみに耐えていたようでした。

が、あまりにも凄まじい雄叫びを連呼していて、同じ苦しみなのに私は声が出ず、ただひたすら痛みが治まる事を必死に堪えていた時です。

 

お隣さんがピークの悲鳴を上げた瞬間でした。

「バチーン!!」というものスゴイ音が聞こえたかと思ったら!!

妊婦さんのお母さんであろう方が大声で、

「大袈裟に叫んでんじゃ無いわよ!あんたも大変だろうけど赤ちゃんももっと大変なのよ!!あなたがしっかりしないでどーするの!!」

陣痛にひたすら耐えている妊婦さん(娘)にビンタの嵐をしていたようです。

 

出産子育てを立派にこなした先輩ママ(お母さん)からの叱咤激励も、我が子となるとスパルタですね。まあ娘だからできるビンタでしょうけど、同じ体験をしたからこそのお母さんの愛情なんでしょうね。

必死に陣痛に耐えている娘さんが意識を無くさないようにお母さんも必死だったんでしょうね。

 

初めての出産を一人で乗り越える事が私にとって修羅場だと思っていましたが、お隣の妊婦さんの方がある意味修羅場だったでしょうね。

その後のお隣さんはどうなったのかわかりませんが、きっと無事に産まれた事でしょう。

 

ちなみに、私は初産にもかかわらず最初の陣痛から8時間ほどで無事元気な男の子を出産しました。

あれから20年…今は4児の母親です。全員男の子なので、お嫁さんが来て出産する時に私の出産体験が役に立てばいいなと思ってます。

著者:ミィ

20歳で結婚出産 3児をもうける

31歳で離婚

34歳で再婚1児をもうける

全員男の子

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