毎日幼稚園や保育園、小学校から届く保護者向けの書類。気づけば家のなかにプリントの地層が…なんてこと、ありませんか?
そんなときに頼りになるのがデジタルノートです。
今回は、家事、料理、家計簿、子育て、それぞれのテーマで達人25人のノートを紹介した書籍『家しごとがもっと楽しくなるノート術』(KADOKAWA)より、整理収納アドバイザーの小西紗代さんの、自分のスマホやPCでメモした内容がオンラインのクラウド上で同期され、バックアップされるシステム「Evernote(エバーノート)」を使ったデジタルノート術をご紹介します。
デジタルノートに残して、「捨てるのが怖い」を解決!
デジタルノートの魅力、そして活用のポイントは「書類を捨てられること」。かたづけが苦手な人は、基本的に「捨てることができない人」なのだそう。なかでも書類は、とくに「捨てるのが怖い」と思う人が多いのだとか。「いまは見ないけど後で必要になるかも、と思って捨てないでおく、そんな書類で家の中が、まるで〝地層〟のようになってしまうおうちは多いんです。デジタルノートに保存しておけば、書類を安心して捨てられるので、〝地層〟は解消できます」と、小西さんは断言します。
(例1)園・学校のプリント
たまりがち&いつまで保存するか迷いがちな園や学校の行事プリントも、スキャンしてしまえば捨てられる。外出先でちょっと確認したい、という時にもすぐに見られて便利です!
(例2)おみくじ
持ち歩きたいけど持ち歩くとボロボロになってしまう大吉のおみくじも画像にして保存!
(例3)商品タグ
捨てるか迷う商品タグも、画像で保存しておけばOK!いざ洗濯方法や使用方法を知りたい時に役に立ちます
「クラウド上にあるから、紙の状態で保存しておくよりも、破損や紛失の恐れもないので安全です」と小西さんが言うとおり、飲み物や食べ物をこわしたり、うっかり破けてしまったり、デジタル化してしまえばそうした心配もありません。
とにかく何でも入れることで、あらゆる情報を一元化!
小西さん流のデジタルノート活用術は「とにかく何でも入れてしまう」こと。
ScanSnapという棒状のコンパクトなスキャナーを使えば、A4の書類は簡単にスマートフォンにとりこむことができます。もちろん、写真を撮って画像として保存したり、テキストメモも自由自在。学校からの手紙やレシピのほかに各種パスワード、ID、パスポートのコピーなどはセキュリテイをかけて保存しているそうです。
Evernoteに入れた情報は、家にいなくてもちょっとした空き時間や移動時間に整理することができ、家事や仕事、子どもに関するプライベートのことなど、あらゆる情報を一元化することができるのです。外出先でも、子どもの保育園のスケジュールが見られたり、保育園で必要な持ち物の買出しも手元でチェック可能です。
ScanSnapという棒状のコンパクトなスキャナーを愛用。A4の書類はこれで簡単に取り込める
紙を収納する場所が不要になり、多くの情報をもち歩けるのに荷物が増えることもない。文字を拡大できる機能がうれしいという人もいます。いろんなメリットがあるデジタルノート、食わず嫌いせず、〝試した者勝ち〟なのかもしれません。
幼稚園教諭を経て、整理収納アドバイザー1級、風水鑑定士の資格を取得。2011年から主宰している整理収納サロン「神戸のちいさな収納教室」は、人気で予約が取りづらいほど。収納実例を綴ったブログ「ちいさなおうち」も好評。最新刊は『さよさんの「時短家事」スタイル 毎日のことだから上手にラクする!』(三笠書店)。
今回ご紹介した書籍情報
『家事も、家計も、子育ても・・・みんなのアイデアが満載! 家しごとがもっと楽しくなるノート術 』(KADOKAWA)
ノートや手帳ひとつで、日常はこんなに変わります!
「理想の部屋をキープできる」――ゆるりまいさんの暮らしノート
「月イチの記入で貯金ができた!」――うだひろえさんの家計簿
「子どもへのイライラが減った!」――カフカヤマモトさんの育児ノート
家事、料理、家計簿、子育て、それぞれのテーマに分けて、達人25人のノートを公開!毎日の家しごとがもっとラクに、楽しくなるためのノートの使い方を、たっぷり紹介します。