出産当日はちょうど39週目の日。
この日は朝6時から軽い生理痛みたいな鈍い痛みが間隔的にありました。
でも、こんな痛みじゃまだ陣痛じゃないな…と、3人目がゆえの余裕。笑
しかし、朝10時くらいには10分間隔。更に午後になると痛みが強くなり時間も5分間隔。
そろそろ、病院電話した方がいいかな? まだ、痛み的にはそんな痛くないけど3人目だしなぁ…と急に不安に。
すると「もう、来てください! 3人目ですよね?」と看護師さんの方が焦っていました。
すぐ主人に言って病院まで送ってもらう道中、産まれるまで暇だから漫画借りていこうよと言って、2人でレンタルショップへ
3人目ってこんな余裕ぶっこけるんだなぁ…と陣痛の痛みに耐えながら漫画を選ぶ私。
電話してから1時間後。やっとこ病院についてすぐ内診してもらうと「うーん…子宮口1cmだねー」と…。
え?まだ、1cm? 意外に開いてないじゃん?
先生も微妙なかんじで「どうする? 3人目だから、様子見てく?」と一言。
家から病院まで40分かかるし、2人目の時も入院した途端に陣痛遠のいたけど、夜には産まれたからなぁ…と野生の勘で病院残留に決定!
そう決まるとすぐ陣痛室に通されて経過観察に。
「2時間様子見ますね」
と、看護士さんが部屋から出て行った途端、さっきまで間隔的にきてた陣痛が遠のいていく。。
2人目と同じ…デジャヴ?
これで、2人目の時は夕方くらいに陣痛が戻ってきて、日付けが変わる15分くらい前に産まれたなぁ…まさか、3人目も??
いやいや、まさか!笑
と思っていたら夕方くらいから間隔的に戻ってくる陣痛…。
デ…デジャヴ。
助産師さんに内診してもらうと、さっき1センチだった子宮口がもう4センチに進んでいた。
やはり3人目だから進みが早いのか。
しかし、ここで付き添っていた主人は夕方から仕事だったので一時バイバイ。
終わるのは夜中の2時だから、その頃には産まれてるだろうと笑いながら仕事に行きました。
そこからは1人で陣痛との戦いに。
3人目にして初めて1人で臨む出産(上2人の出産の時は主人がちょうど休みの日だった)。淋しいなぁ…。
と思うことなく、陣痛の合間に漫画読んで、陣痛の合間にご飯食べて、陣痛の合間に友達とラインして、マイペース万歳 !
しかし、夜10時くらいになるとそんな余裕なくなるほど痛みがかなり強くなり、いきみ逃しするのも辛くなってきました。
陣痛がくるたびに1人でひっそり、
もがく!もがく!!もがく!!!
その姿はさながらオーケストラの指揮者のよう。
しかも、3人目だから余裕を見せなくちゃダメだ、声出しちゃダメだ、騒いじゃダメだ…と自分の中の変なプライドが出て、ひたすら静かに静かに指揮振ってました。
そんな状態で1時間。
時刻は夜11時。
もう、痛みMAXで指揮も振れない状態になり、いざ、ナースコール!!!
「もう…限界かも…しれません…」
と伝えて内診してもらうと、4センチだった子宮口がいつのまにか全開!!さすが早い!
「では、分娩室行きましょうか!」
と助産師さんに言われるがまま、陣痛がおさまるわずかな間に分娩台へ移動。
あれよあれよと分娩の用意がされて、上がってしばらくしたら破水。
破水した途端に急激にくるいきみ。
それまで、声を出さずに静かにしなきゃ!なんて思ってた余裕なんてなく、ひたすら唸る。
うんっあぁぁぁぁぁうぅぅ…
お腹に力を入れていきまなきゃいけないのは分かっているのに、上手く力が入れられない。
いきんでもいきんでも出てくる感じがない。
2人産んだ時となんか違う…。
そう、思っていたら先生が、
「赤ちゃん大きくてなかなか出てこないから、ちょっと吸引して助けますねー!!」
そして、
「お母さん! 両足持って力入れて! 肩が引っかかって出てこないから! はいっ!!」
と両足持たされて、もうなにがなんだか分からないまま、とりあえず早く終わってくれと思いながらいきんだ瞬間、
どぅるんっ
と、つまってたものが出た。
終わった。
やっと、終わった。
時間をみると夜11時47分。
2人目と同じような時間に産まれ、出産の進み方も2人目と同じかんじで、出産にかかった時間も2人目と同じ6時間。
違ったのは、3,810gという3人の中でズバ抜けたデカさだったということ。
こりゃぁ、引っかかるわ。
3人の中で1番壮絶だった気がする。
もう、出産はしたくない、あんな辛い思いもうしたくない…と思ったのに、産後1ヶ月で、
「もう1人産んでもいいな」
と思ってしまった。
そんな出産体験でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:パインあめこ
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