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母乳を上手く飲んでくれないのには理由があった。6ヶ月手前で分かった「フロッピー」

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36歳で初めての赤ちゃんを授かりました。

 

予定日を2日過ぎ、2,796gと少し小さめで生まれた息子。

金曜日の晩遅くに出産したので、とりあえず授乳指導は翌朝から、と言われたのですが、翌日になっても、息子は出産時にたくさん飲んだ羊水を吐いていて、おっぱいを吸わせることはできませんでした。

 

そのまた翌日、吸わせようとしますが、大泣きして吸いつかず。無理やり助産師さんが口を開けさせて乳首をねじ込みますが、すぐに泣いて離してしまいます。

助産師さん曰く、私のおっぱいは乳首が少し短めで吸いにくい形のようでした。

保護器を使いながら、毎回5分ずつ×2セットの授乳時間がストレスにしか感じられませんでした。それでも、吸ってもらわないと出るようにならないから、と頑張りましたが、体重は減る一方。

退院前日の月曜日には、おっぱいは張るものの、息子に黄疸が出てしまい全く吸えず。ぐったりしている息子を前に、心配と不安から、夜になると涙が溢れました。

 

私の出産した産院は、特に母乳推進という訳ではなかったのもあり、張って痛いと申し出るまで母乳マッサージはなく、説明なくミルクが足されていきました。

助産師さんに「搾乳した方がいいですか?」と尋ねると、「赤ちゃんが吸えないのにあまり出るようになっても、余計張って痛いだけだから…」と言われました。

結局、うっすら滲むかな?程度の母乳しか出ないまま退院。

 

退院後、息子はミルクのおかげで順調に成長していきましたが、母乳はなかなか増えず。母乳外来にも3回通いましたが、ベビースケールで測っても授乳前後で全く体重が変わらないので、助産師さんには「おっぱいは出るようになってるし、吸ってるはずなのになー」と不思議がられました。

でも自分でもなんとなくわかっていました。この子はチュッチュしてるだけで、飲んでいないと。

1ヶ月健診の頃にはおっぱいは張らなくなっており、母乳外来でも「母乳にこだわらなくても、赤ちゃんはちゃんとミルクで大きくなっているから…」と、次回の予約を勧められることはありませんでした。

 

完ミにしようかと悩んだりもしませたが、寝ぐずってどうしようもない時、甘えたい時、服の上からでも自らおっぱいを吸おうとする姿を見ると、なんとかほんの少しでもおっぱいを維持したいと思いました。

とりあえず自分では、息子が嫌がったら止めよう!と決め、ミルクの前には毎回おっぱいを吸わせることを続けました。

 

親孝行な息子は、2ヶ月頃には夜間の授乳がなくなり朝までぐっすり。大きく寝ぐずることもなく、頻回授乳する必要がありません。当然、おっぱいも出ないままです(笑)

 

4ヶ月健診で首座りが遅れていることを指摘され、その後かかりつけ医から「フロッピーかも?」と言われたのが6ヶ月手前の頃。

いわゆるフロッピーインファイトと言われる赤ちゃんで、生まれつき筋肉が柔らかく、吸う力が弱いのだそうです。

 

当時、引き起こしても首は付いてきませんでしたが、うつ伏せでは胸まで持ち上げることができました。

そんなに心配していなかったのですが、抱っこしても収まりが悪いというか、なんとなく抱きにくさを感じていたので、早めに大きな病院で専門医に診てもらうことにしました。

そこで診断されたのが「良性筋緊張低下症」。息子の場合はそれ以外の病的な所見はないので、病気ではなく体質みたいなものと説明を受けました。

先生によると、そういうタイプの赤ちゃんは一定の割合でいて、2歳くらいまでは少し発達がゆっくりになるがその後は大体追いつくのだそうです。

 

今となれば、もしかしたら入院中、助産師さんが無理に母乳マッサージをしなかったのも、ミルク育児を勧めたのも、なんとなく気づいていたのかな?と思ったり。

 

今は8ヶ月になり、体はぐにゃぐにゃな割にどんどん重くなるので抱っこが大変ではありますが、熱一つ出さずに元気に大きく育っています。最近は離乳食が進み、おっぱいはミルクの後のデザート扱いになりました(笑)

笑いかけると満面の笑みでキャーと笑い返し、プルプル震えながら一生懸命お座りの練習をしたり、隣に寝るとモゾモゾと私にくっついてきたり、本当にかわいいです。

 

私の場合は元々母乳育児にこだわっていた訳ではありませんでしたが、それでもなかなか吸ってくれないことに悩み、授乳の度に涙が溢れた時期がありました。

もしも、赤ちゃんがうまくおっぱいを吸えなくて悩んでいるお母さんがいたら、こういうケースもあるんだ、と頭の隅にでも置いてもらえたらと思います。

 

また、首座りが遅くて悩んでいるお母さん。何かあっても、何もなくても、長々と携帯で検索魔になるより、早めに専門医に診てもらった方がスッキリしますよ。少なくとも私は、子どもに笑顔で関われる時間が増えました!

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著者:うーこ

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