こんにちは、ユーラシアです。
分娩を翌日に控え入院し、硬膜外麻酔のチューブを入れられた私は、一息つく間もなく次はラミナリアを入れられることに。
ラミナリアとは、子宮口を開くための海綿体。
計画分娩では、子宮口が十分に開ききっていない状態で分娩日を迎えることになるため、これを使って「明日産むからなー! 開くぞー!」と子宮口を開くのです。
使うラミナリアの本数は場合によって様々なようですが、私は10数本だったと思います。
「へー、ラミナリアなんて初めて聞いた。面白いなあ」なんて呑気に思っていた私でしたが、ここからラミナリアの恐怖を味わうことになったのでした。
<恐怖① 入れるとき、痛い。>
あまり思い出したくないのでさっさと書きますが、とにかく激痛でした。
それも子宮をピンセットでつままれているような、鋭い痛み。
私は普段あまり感情を表に出すのが得意でなく、痛くても辛くても基本人前では無表情、歯医者で激痛を感じてもせいぜい眉をしかめる程度……というゴルゴ13スタイルで生きているのですが、そんな私が声を失いつつも「……痛い! 痛い!」と漏らしてしまう程の痛みでした。
ただ、これからラミナリアを入れるかもしれない方は安心してください。
これは先生が不慣れだったのか何かミスがあったのか、通常よりも痛みを伴う処置になっていたようです。
何故なら途中から先生が「……あれ? あれ?」を繰り返し、他の先生を急遽呼び出し、二人して「これ……」「あっ、血が……」「すごい出てきてるね」とヒソヒソ話していたのが聞こえたからです。
先生ーーー! 聞こえてるよーー! 血が流れてるの感じるよーーー!
幸い大したことはなかったようで、なんとか処置を終えました。
が、これで終わりではありません。
<恐怖② 入れてからも、痛い。>
ラミナリアを入れてから半日くらいが経過した真夜中、お腹がどんどん痛くなってきました。
少し出血もあったので、「これはまさか陣痛……!? もしやもう産まれる!?」と期待しましたが、機械で測定した結果、陣痛ではないとのこと。
看護師さんは苦笑いしながら「ラミナリア入れてるから、痛むこともあるんだよ。じゃ、何かあったら呼んでね。頑張って!」と部屋を出て行ってしまい……。
詳しくは分からないのですが、どうやらラミナリアが子宮口を広げている痛みだったようです。
結局、横になったり部屋をウロウロしたりトイレでうずくまったり、
睡魔に襲われて少し眠るも痛みですぐに目を覚まし……と何時間も激痛と闘いました。
生理痛のラスボスという感じで、下腹部がズーンと重くズキズキ、あまりの辛さに嘔吐する程でした。
そうしてほとんど眠れず痛みに耐え続けましたが、朝になって様子を見に来た看護師さんに
「えー! そんなに酷かったなら早く言ってくれたらよかったのに! 我慢してたの!?あらー、気が付かなくてごめんなさいねー!」と笑顔で言われて脱力したのでした。
ナースコール、ガンガン押しまくればよかったのですが、つい我慢してしまって(ゴルゴなので……)。
<恐怖③ 抜くときまで、痛い。>
翌朝ラミナリアを抜きましたが、なかなかの激痛でした。
入れるときよりはマシだったものの、最後の一本が抜けるまで苦しめられ、全部抜き終わったとき私は真っ白に燃え尽きていました。
出産はまだ、これからなのに……。
ただラミナリアは個人差が大きいようで、入れるときも抜くときも、入れた後も、痛みの度合いはかなりバラバラみたいです。
痛いのが嫌だから和痛分娩にしたのに、まさか出産前日にこんな伏兵が潜んでいるとは思いませんでした。
願わくば二度とラミナリアのお世話にはなりたくないです。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ユーラシア
年齢:30歳
子どもの年齢:1歳5ヶ月
2015年4月に男児を出産。割とテキトーに育児しているオタクでナマケモノな専業主婦です。思いもよらなかった子供の可愛さ奥深さに驚く毎日の中、老後の楽しみにと育児に関する絵や文章をちまちま描いています。息子はいつも親指を吸っています。
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