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出産直後、来ないはずの義両親がなぜか目の前に!私の気持ちを優先してほしかった…

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私は30歳で初めて妊娠しました。妊娠が判明した時は、嬉しさと不安とが入り混じった気持ちでしたが、早く我が子に会いたいと高ぶる気持ちが大きかったです。

それは、私の両親や夫の両親も同じでした。特に夫の両親は初孫ということもあって、大変な喜びようでした。

ことあるごとの連絡、訪問、ベビー用品の買い物に行くと言えばついてくる、といった感じでした。義両親とは上手く付き合っていたのですが、グイグイくるタイプなので、私の体調などお構いなしでの訪問は、妊娠中堪えていました。

次第に、出産直前には会いたくないし、陣痛で苦しむ姿を見られたくないと思うようになりました。

臨月を迎え、夫とバースプランを立てました。この時、私が一番重要視したのは、陣痛が始まったら誰を呼ぶか、です。本当は、実母にはいて欲しかったのですが、そうすると義両親の立場がないと考え「夫以外の人には出産後に病院に来てもらう」というプランを提案しました。夫は「君がそれでいいなら、それでいいよ」と言ってくれたので、その時はとても安堵したのを覚えています。

妊娠40週をこえても産まれる兆候がなかったので、入院を指示されました。それは、入院して処置をしてから、3日目で強制的に産むというプランでした。バースプラン通り、産んでから両親を呼ぶという考えを私は変えてはいませんでしたので、実母には私から連絡をいれ、「入院するけど、産まれてからきてね」と言っておきました。義両親には夫から電話をしていたのですが、当然私と同じように伝えているもの思っていました。

入院初日、出産が進むように処置をされましたが、全く進まず微弱陣痛程度で終わってしまいました。精神的にも肉体的にも疲れていました。夕飯を頂き、早々に寝ようとしていたら、夫が「今から、俺んとこの親くるから」と。なぜ?と思うと同時に怒りが沸々としてきたのですが、病室で他の妊婦さんもいるし、何より怒る気力もない位に疲れていたので、「あ、そうなんだ」とだけ返答しました。

義両親が到着し、雑談に応じましたが、疲れているを連呼して早々に帰宅してもらいました。病室に一人になると、どうして夫はきちんと義両親に説明してくれなかったんだろう、と本当に腹が立ちました。

そして「私の意見は無視ですか?あなたも、子供が産まれるまで来なくていいです」とメールしたのですが、心の底からの怒りを鎮めることができず、トイレでこっそり泣いてしまいました。

2日目の朝、夫が病院にきて「昨日はごめん。今日はもう来ないように言ったから」と。それでも悶々としたままで「どうせ今日も進捗ないから、帰っていいよ」と言って帰ってもらいました。

そして3日目「今日中には赤ちゃんに会えるから」と医師に告げられ、最後の投薬が始まりました。それはそれは、想像を絶する痛みで、最後はどうやって分娩室まで行ったのか記憶がありません。

無事に我が子と対面できて、親子3人水入らずの時間。昨日のイライラは何処に行ったんだろう。と思う程の幸せな時間でした。

が、分娩室から病室に移る瞬間、なんと義両親が目の前に。「お疲れさまー」と、笑顔で。そして、義母の首には見覚えのあるマフラー。産後で頭働かない状態だったけど、ピンときたものがあり、瞬時に鳥肌が立ちました。

部屋に移ると「おめでとう」とか「やっぱり赤ちゃんはかわいいね」とか会話をしていましたが、私は上の空。怒りを通り越して無になるってこういうことなんだと実感。

すると、義母が決定打。「あっそうそう。私、一昨日からあなた達のアパートに泊まってるのよ。で、このマフラー、クローゼットから借りたわね」と。

「ぎゃーーーー」と叫びたくなるほどの嫌悪感。出産の余韻に浸っていたはずなのに、もう怒りしかなく、義両親が帰った後は夫を責め立て、泣いて泣いて泣きじゃくりました。大部屋だったので他にも人がいましたが、お構いなしに泣く。とにかく一晩中泣いていました。看護師さんからもなだめられ、同室の方にもなだめられ。なんとか正気を取り戻し、眠りについたのは明け方でした。

今思い出してもあの時の嫌悪感は残っています。出産の喜びよりも、義両親や夫への怒りの方が勝るなんて思ってもみなかったです。ただ、あの時は完全に「マタニティーブルー」だったんだな。と今は思います。

感情のコントロールがうまくいかず、夫が自分の両親を優先したことが許せなくなってしまったんです。冷静に考えれば、夫のとった行動は間違ってないと思えます。そして、それを言いだせなかったのは、私への配慮だったともわかります。

それも踏まえて2人目の出産は、事細かにバースプランを練りました。おかげで、2人目は何の不満もなく出産を終えることができました。出産は、戸惑いや不安が大きく、情緒も安定しません。どうか、男性は女性のそういう部分を受け止め、理解して出産に臨んでほしいと思います。

 

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著者:宇佐美忍
年齢:34歳
子どもの年齢:3歳5か月と7か月

現在2児の母親です。子供が産まれる前までは、会社で事務系の仕事をしていましが、出産を機に仕事を辞めて専業主婦になりました。育児は楽しい反面、子供と一日中向き合うことは、想像していたよりも大変でした。私が経験したことで、誰かの力になれたり、参考になったりして頂ければとても嬉しく思います。

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