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道具を使って引っ張り出す…?赤ちゃんが引っかかって出てこない!「鉗子分娩」体験記

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結婚5年目で待望の赤ちゃんを授かった私。

体質なのかつわりはほとんどなし。トラブルらしいトラブルもなく、順風満帆な妊婦生活を送っていました。
きっちり予定日当日の朝に陣痛が始まり、その日の夜には10分間隔になりました。助産師さんに「明日の朝には産まれるかな」と言われて意気揚々と入院したものの、思っていたように出産が進みません。子宮口は4センチ以上開かず、陣痛も5分間隔から短くならない、という状態がかなり長引き、気が付いたら朝どころか翌日のお昼にまでなってしまいました。
午後になっても状況は変わらず、促進剤を入れてなんとか2~3分間隔になりましたが、やはりそれ以上は進みません。そんな中、赤ちゃんの心拍が低下してきた、と助産師さんたちがバタバタとしはじめました。

(え?赤ちゃん死んじゃうの?今まですごく順調だったのに、最後の最後で?私と赤ちゃん、どうなるの?やめてやめて、死んじゃうなんていや!)

「心拍低下」という言葉はそれまでお気楽だった能天気妊婦には重すぎて、分娩台の上でボロボロと涙がこぼれました。

すると、泣いている私のところへ担当の老医師がやってきて、「大丈夫だよ、ただね、あなたの赤ちゃん、こんな感じで上を向いちゃってるの。それでひっかかってなかなか出てこないんだね。今から『鉗子』っていうハサミみたいな道具を使って引っ張り出してあげるからね」と説明してくれました。

私は痛みとパニックでもう息も絶え絶えで、うなずくのが精いっぱいでした。

『道具を使って引っ張り出す』と言っても、ある程度いきむ必要はあります。助産師さんの合図と一緒に何度もいきみ、「はい、もういいよ」と言われた次の瞬間、「はい、産まれたよ~」との声で無事赤ちゃんが生まれました。

正直なところ後半はずっと「下半身全部痛い」という感じだったので、会陰切開の痛みも鉗子が入ってきたのもわかりませんでしたが、とにかくほっとしたのを覚えています。
ちなみに産後の経過はよく、普通分娩と変わらない入院期間で退院できました。もちろん赤ちゃんも元気です。 

「ちょっと大変だったけどなんとか赤ちゃん産まれた~よかった~」というくらいに思っていたのですが、後から助産師をしている友人に話をしたところ、「え!鉗子分娩?珍しいねー!」と言われました。私も自分がするまでは知らなかったのですが、この「鉗子分娩」というのは熟練した高齢の産科医がごくまれにする程度で、通常私のようなケースでは帝王切開になるんだそうです。また、鉗子で産まれた赤ちゃんは頭の形が悪くなる、とも言われているようですが、少なくとも私の赤ちゃんは全くそんなことはありませんでした。

たまたま担当してくれたドクターが鉗子分娩のできる人だったなんて、本当に運がよかったとしか言いようがありません。

著者:みかん
年齢:30代半ば
子どもの年齢:4才9ヶ月、1歳8ヶ月

地方在住のワーキングマザー。元気のよすぎる娘たちに付き合わされて毎日ヘトヘトです。

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