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自分で乗り越えなきゃ!と強がりすぎて相談せず、助産師さんにも心配された初授乳

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初産で母乳についての知識は全くなく、乳首が黒くなるだの伸びるだの…そんな情報程度でした。

初産婦向けに産婦人科が行っていた母乳学級を受け、母乳の仕組みを知り、乳頭チェックまでしてもらいました。

習った乳頭マッサージを自宅で行うも、初心者には痛くて…。自分でするから手加減してしまい、意味のないマッサージを続ける日々。

「産めば出るんだろう…」その程度にしか考えていませんでした。

 

何と言っても出産間際の初産婦にとってはお産のほうが一大事!

いざ本番がきて、無事に出産。すぐに分娩台の上で初乳を赤ちゃんに飲ませる…。

「えっ?出るの?ごめん、こそばゆいんですけど…でも赤ちゃん吸いついてる!!すごいなぁ~母親になったんだ、私」

なんて感動してました。

 

そして翌日から助産師さん指導のもと、授乳開始!

吸わせ方、授乳時間のチェック、左右何分ずつ授乳したか、全て記録して提出。

「まだお乳足りないから、糖水足してね」と言われ。糖水を作り授乳後に飲ませる。言われるがままでした…なんせ産後で頭が働いてない。

 

気づけば10分置きに泣き叫ぶ我が子。とにかくオムツチェック、授乳、糖水…抱っこも初めてなら寝かしつけなんてもってのほかです。我が子の扱い方からもう全てがわからない。

私の他にも入院ママはたくさんいるわけで、助産師さんをつかまえて聞いている…その時の私にはできませんでした。

「33歳、若いママならまだしも…私は結構いい大人…しっかりしなきゃ!自分で乗り越えなきゃ!」初産のくせにそう思ってました。

 

繰り返し授乳で乳首が痛い、糖水を入れている哺乳瓶を洗いに行かなきゃ…。フラフラと病院の廊下を歩いていました。

そこで見たのは赤ちゃんを体重計に乗せて記録していくママ達。

「何やってるんだろ…」

洗い場で哺乳瓶を洗っていると、白い液体が少しだけ入った哺乳瓶を助産師に見せているママ。「粉ミルクってあんなに少ないの?」

目に入ってくる情報は全て私にはわからないものばかりでした。

 

部屋に戻ると泣き叫ぶ我が子、昼間はまだしも夜中もです。あまりにも辛く、泣かせたまま放心状態。

「こんなにオッパイあげてるのに、なんで泣くの!?うるさい!」

泣きやまない我が子を心配して助産師さんがかけつけ、授乳の記録と乳頭をチェック。

「大丈夫?」の声かけに「大丈夫です!」と応える。

全然大丈夫じゃない…でもオッパイあげてるし寝かしつけのトントンもやってる。

泣くのはたまたま我が子がうるさい赤ちゃんなだけ。私はこの時まで、自分のオッパイが出ていないことを知りませんでした。

 

助産師さんが去った後、自分がはがゆくなって泣いてしまいました。すると、助産師さんが戻ってきました。強がって弱音を吐かないから心配だったと…。

「泣いてて安心した。気丈に振る舞えるほど育児はラクじゃないよ」

その一言にまた涙が出て、嗚咽が出るほど泣きじゃくりました。

今まで聞きたくて聞けなかったこと、今の自分がどんな状況なのか全て教えてくれました。

 

私のオッパイは出ていませんでした。

普通は2~3日かけて授乳量が増えてくるところを、私は4日経っても、まだ最初の分泌液ほども出ておらず…。新生児室で我が子はミルクをもらってると思っていたら、ここは母乳に力を入れている産院とのことで、ミルク追加なし。我が子はほぼ糖水のみ飲んでいました。

 

私が廊下で見た、他のママが赤ちゃんを体重計に乗せているのは授乳量のチェックのため。哺乳瓶に入った白い液体は搾乳したもの。

あくまでもそのママ達は経産婦だったり、お乳が順調に出ている人達。まだオッパイの出ていない私は、それらの行動に至る段階ではないということ。

我が子の場合は、毎日助産師さんが新生児室で体重を測るも体重増加がほぼなく、オッパイが出るようになるまで頻回授乳を強く勧めていたとのこと。

焦らなくていい、きっと出るようになる…と。

 

頭をハンマーで殴られた気分でした。こんなに無知なうえ、強気で過ごしていた私。

我が子はお腹が空いて泣いていたのに、オッパイは出ていると思っていた私。

そこから頻回授乳も苦にならず、一生懸命に乳首をくわえさせました。

退院当日には僅か5ml搾乳できる程度でしたが、私には大きな進歩でした。

でも…退院後はどうしたらいい?オッパイ出てないなら粉ミルクだよね?

 

…違いました。

退院後わずか3日後には再度産院へ。母乳外来なるものが産院にありました。

我が子を連れて、産院で授乳して体重チェック。

助産師による乳頭チェックと続き…まだ授乳量が足りないので糖水のパックをもらって帰る。

1ヶ月検診まで4日置きに通いました。産後は外出できないなんて理屈は通用しません。我が子の命かかってますから。

粉ミルクは母乳が出ないと判断されるまで許されませんでした。知りませんでした…私が行った産院は最強の母乳推しの産院だったのです。

 

退院後の母乳外来の結果…1ヶ月検診を前にして、体重増加も順調で授乳量が足りるようになりました。糖水は卒業です。

実はこっそり粉ミルクも買っていました。助産師さんが粉ミルクあげようかって言ってくれたらすぐあげるつもりでした。…が、そんなお言葉はなく…退院後も通院しながら1日15回以上の授乳。乳首ヒリヒリでした。母乳外来が苦痛で憂鬱でした。

 

私は1ヶ月頑張ってたまたま出るようになった1人なのかもしれません。完全母乳で育てて、離乳食も始まった我が子は9ヶ月になりました。

私は母乳が絶対!母乳こそが最強!だなんて思いません。こんなに辛い思いしてまで母乳にこだわっていたら、精神状態はおかしくなると思います。

今でもこの1ヶ月を思い出すと辛くなります。でもこの1ヶ月が本当に私を強くしてくれました。

 

自分の体験を踏まえ、初産ママさんへ。

子供を産めば自然と体が母になる…そんなことありません。未熟な自分のままです。

オッパイは大きくなる、すぐに初乳が出る…それが当たり前ではありません。

妊娠中は楽しいことばかり想像します。当然ですよね、かわいい我が子にもうすぐ会えるんですもの。でも想像を絶する日々、いろんな難題がふりかかってきます。

もう、自分との戦いです。そんなことをまわりのママ達は誰も教えてくれません。辛いことは忘れるようにできてるんだと思います。

だから、忘れる前にここに記してみました。誰か1人でも気持ちがラクになってくれたら幸いです。

著者:初産婦

33歳で初産。仕事も家事もある程度こなしている自分なら、子育てもわりとできるほうだろう。そんな感じで女児出産。妊娠中のトラブルには不安でいろいろ検索しまくって調べるわりに、出産育児に関してはほぼ無知のままでした。初産婦さんに少しの心構えとして一読していただけたらと思います。

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