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ひっくり返った子宮を手で戻す?「癒着胎盤」と「子宮内反」で奇跡の生還を遂げた話

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珍しい『鉗子分娩』という方法でなんとか出産した私。事前知識として「出産後しばらくすると胎盤が出てくる」とは知っていたのですが、出産後しばらくしてもなかなか出てくる気配がありませんでした。

(あれ?胎盤出てくるんじゃなかったっけ?鉗子だと勝手が違うのかな?)

自分の記憶に不安を覚えていると、担当医が「胎盤出てこないからちょっと引っ張るね~」と。気軽な口調だったので私も「は~い」と普通に返事をしたのですが、なかなか出てこない様子。すると下腹部に突然痛みが走りました。

「!?痛い、痛いです!!」

大変な出産が終わり、「痛いの終わった…」と一息ついていたところだったので、突然の痛みにとても驚きましたが、何やら私の足元で先生が処置をし、痛みはすぐに治まりました。
「胎盤が癒着しててね、それを取ろうとして引っ張ったら、子宮がそのままひっくり返ってきちゃったの。でもすぐに手で直しておいたよ。ただ、念のため子宮収縮の点滴を多めに入れるね」とのことでした。

(そんなこともあるんだー、へえー)

寝不足と疲れでボーっとしていたこともありその時は深く考えずにベッド上で安静にしていたのですが、後から夫が担当医から説明されたところによると、

「10年で1例あるかないかの珍しい状態だった。手で直せなかったら手術になるところで、その場合は子宮全摘出になる可能性もあった」と…。

そもそも『癒着胎盤』が1万例に1件ともいわれるほど非常に珍しい状態なのだそうです。重症の場合は胎盤が剥がれず大量出血を引き起こすのですが、私の場合は胎盤を剥がすことによる出血はなかったのがまだ幸いでした。

ただ、剥がす時に子宮が裏返ってしまう『子宮内反』になってしまい、それが突然の痛みの原因でした。私の場合はたまたま担当医がすぐに気が付きすぐに手で整復をしたので大事には至りませんでしたが、この『子宮内反』も1万例に1件といわれる症例とのこと…。

会陰切開の縫合の時に「2人目も産めるからね、大丈夫だよ」と担当医にいわれ、その時は「1人目産んだばかりなのにどうしてそんな話ばかりするんだろう」と疑問だったのですが、症例の話を聞いて納得しました。

私が経験した『癒着胎盤』『子宮内反』は、どちらも子宮全摘出の可能性が高いもので、私のように出産後特に何もなく退院できることのほうが少ないそうです。退院前の診察の時、担当医が「あなたの出産は…いろんなことが起こったよね…」と遠い目をしていたのが今でも忘れられません。

私はその後しばらくして、次女も無事に出産することができました。しかし、長女の時にあの担当医があの対処をしてくれていなかったら、次女どころか私自身すら今この世に存在していないかもしれません。そう思うと今でもゾッとしますし、担当医への感謝の気持ちが尽きません。

著者:みかん
年齢:30代半ば
子どもの年齢:4才9ヶ月、1歳8ヶ月

地方在住のワーキングマザー。元気のよすぎる娘たちに付き合わされて毎日ヘトヘトです。

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