電車を利用する時は、なるべく人の少ない時間に乗るようにしています。
マタニティマークをあまり良く思わない人がいること、
子連れやベビーカーは迷惑であることは知っていました。
なのでマタニティのキーホルダーはカバンの内側に隠し、
ベビーカーは畳んで、なるべく邪魔にならないように端に立つようにしていました。
子どもが泣きそうになったら冷や汗ものです。
泣いてしまった時はおせんべいやジュース、
音の出ないおもちゃを駆使して、どうにかこうにかなだめます。
そんな時、あからさまにため息や舌打ちをする方もいました。
電車の中には色々な人がいます。
ネットの子連れ乗車に対する意見も、なかなか厳しいものが多いように感じます。
電車の中には仕事終わりでクタクタの人もいます。
今から大事な用事があって集中したい人もいます。
だからなるべく迷惑をかけないように、細心の注意を払っていました。
しかしどうしても泣き止まない時は、
最終手段としてスマホで息子の好きな動画を見せるようにしていました。
するとチクっと刺さるこの言葉。
なかなか泣き止まないときは、降りて泣き止むのを待つこともありました。
あらかじめ充分な余裕を持って出てきてはいるのですが、
それでも予定通りの時間には着けないこともしばしばでした。
電車内での思い出で、今でもハッキリ覚えている事があります。
それは夕方のやや混んでいる車内での事でした。
私が立っていると、サラリーマン風の男性が声をかけてくれました。
その方が降りた瞬間、目の前にいた方がその席に座ってしまいました。
今の会話、たぶん聞こえていたはずです。
もちろん口約束したからと言って、私の席と言うわけではありませんが・・・
ただ、
(いったい誰の為の優先席で、何のためのマタニティマークなのだろう)
と悲しくなりました。
なぜ妊婦と言うだけで、子連れと言うだけで、
世の中はこうも厳しい目を向けるのでしょうか。
悲しい思い出ばかり描いてしまいましたが、
もちろん嬉しかった思い出もいっぱいあります!
優しい方も沢山いて、何度も暖かい言葉をかけていただきました。
特にお年寄りの方は、赤ちゃんを連れているとかなりの確率で話しかけてくれます。笑
電車は色々な人が乗るものです。
皆少しずつ思いやりをもって、
皆が安心して乗れるような世の中になったら素敵だなと思います。
著者:グラハム子
年齢:29歳
子どもの年齢:2歳と1歳
いたずらっ子で元気いっぱいな兄妹に振り回されているお母さん。堅あげポテトと甘いコーヒーが好き。 家族が寝たあと夜中にインスタグラムで育児絵日記を描いています。
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