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出産後2週間で体重が元よりマイナスに。生真面目になりすぎた産後

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初産で両家にとって初孫だったこともあり、長男が生まれてすぐから「しっかり育てなきゃ」とかなりのプレッシャーを感じていた私。

息子が4歳になった今もそのプレッシャーはありますが、だいぶ肩の力の抜けた生活を送れている今では、産後の私にアドバイスしたいことがあります。

誰かの参考になれば…

 

妊娠と出産は大きなトラブルもなく順調でした。息子が生まれてすぐ、初日から子育てにプレッシャーを感じる日々が始まりました。

出産したその日、3時間おきの授乳がスタート。きっかりアラームで時間を図り、子供がすやすや眠っていても、オムツ替えで確認した排泄の内容と赤ちゃんの体重をグラム単位でノートに記録。赤ちゃんの体重が順調に増えていかないと、理想の体重に増えるまで母乳を飲ませていました…

産まれたての赤ちゃんでも、眠かったり機嫌がわるかったりすることもあるだろうに、なんというか、今では当時の息子にかわいそうなことをしたと思います。我ながら、頑張るベクトルがズレた生真面目だったなぁと感じてます。

あまりに「完璧な母親」であろうとするプレッシャーから、退院して自宅に帰るとさらに生真面目に拍車がかかりました。

私自身、出産時は体重がプラス6㎏だったのですが、産後2週間でマイナス2㎏まで落ちました。母乳はしっかり出ていましたが、プレッシャーから食事もロクに口を通らず、睡眠不足と急激な体重減でふらふらに。産後2ヶ月頃から、そのことを心配した義母が週に2~3回訪問するようになり、さらにプレッシャーをかけられる日々。

息子が5ヶ月になったある日、突然、激しい夜泣きが始まりました。その頃は私の体重は38㎏(マイナス6㎏)まで落ちていました。

夜泣きは、時間を計ったように30分ごとに。つまり母乳をあげてゲップをさせて、ベビーベッドに寝かせてから30分で起きるようになりました。日中は仕事をしている夫はギブアップし、別の離れた部屋で眠るようになり、夜泣きの間隔が徐々に長くなる一歳まで続きました。

また、5ヶ月で息子の全身の湿疹がひどくなり、掻きむしることでほっぺから常に血が出ている状態に。地元の皮膚科で乳児湿疹と診断されて薬をもらってもまったく効果がなく、1ヶ月後に総合病院で「卵アレルギー」と診断されるまでは原因がわからずどうしていいかわかりませんでした。

義母が来るたびに何が原因か話し合い、家の埃が原因じゃないかと考えて毎日隅から隅まで掃除をしたり、日光アレルギーを疑って日中もカーテンを閉めた部屋で過ごしたり、触れる布の素材のせいかと思いオーガニックコットンの物しか触れさせないようにしたり…正直なところ、4年経ったいまでは、当時の日々をよく思い出せません。

 

ただ、ツラかった日々。

体重減少と夜中の抱っこのせいで、まず腰痛が酷くなりました。もともと持病としてヘルニアだったのですが、自分の身体のケアをしなかったので骨盤の戻りが悪く、腰痛での病院通いは2年ほどかかりました。もっと早く、骨盤をしっかり締めて安定させておけばこんなことにはならなかったと思います。

また免疫の低下で皮膚がすぐにアレルギー反応を起こしたり、ビタミン不足から口角の出血、肩こりで眠れない。

母乳に含まれていた卵の成分を排除するために、私自身も卵を一切摂らないように気をつけ、義母から「お菓子も控えたがよい」とアドバイスがあったことで食べられるものを極端に制限する日々が続きました。

そんな生活がずっと続けられるはずはなく、仕事に復帰してすぐに胃痛で倒れてから、また義母にお叱りを受けました。「自分の身体が健康でないと子供を、ちゃんと育てられないでしょう!」と。

不調の原因は何と言っても体重が減りすぎたことにあると思います。元の体重に戻ったのは、産後3年経ったころでした。

 

当時は落ち込むことや反省することが多く、八方ふさがりな気分でした。赤ちゃんと過ごす産休・育休の貴重な時期に、ちゃんと楽しめてなかったことは、とても、後悔しています。

 

私が救われたのは、息子の成長です。重度の卵アレルギーはありますが、今ではとても元気なわんぱく男の子です。身体もしっかり大きくなり、好奇心旺盛で自分でできることも増えてきました。

2歳で夜泣きがなくなり、3歳になる頃には手がかからなくなってきたなぁと実感し、4歳のいまは母親である私を支えようとしてくれています。

現在、第二子の出産が近いのですが、あの頃の経験と反省もあるし、息子おかげで孤独を感じる子育てにはならないと思います。

 

著者:まな

生真面目すぎると、自分も周りもしんどくなることを痛感しました。いまは意識して自然体でいたいと思ってます。

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