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何度も繰り返される胎児の検査。医師から間違って手渡された1枚の紙に不安が倍増…

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赤ちゃんの向きが悪くて、心臓が見えにくいので次回また見せてください」

医師はなんでもないような口ぶりでそう言いました。
私が通っていた病院では、胎児の病気の早期発見のために、妊娠中期にスクリーニングエコーが行われていました。
30分程度かけて、通常のエコーより詳しく胎児の状態をみる検査でした。
その検査の最後に、医師は冒頭のように私に告げたのです。

その後、超音波専門医や技師による検査を3回ほど受けることになりました。

どの検査の時も、「赤ちゃんの向きが悪くて見えにくいのでもう一度」というのが決まり文句でした。

繰り返される検査に、お腹の赤ちゃんにはなにか問題があるのではないかと思い始めた頃のことです。

その日は普段とは違う曜日に妊婦健診に行ったため、はじめて診てもらう先生でした。
健診の最後にいくつかの書類をもらって家に帰ったのですが、一枚だけ医学用語が並んだ紙が混ざっていました。
それは、私のお腹にいる赤ちゃんの超音波検査の結果について書かれているようでした。


わからない用語をインターネットで調べていくうちに、赤ちゃんは心内膜床欠損症という病気の可能性があることがわかりました。
心内膜症欠損症はダウン症の合併症であることが多く、生後に手術が必要になることもあるそうです。

生まれてくる赤ちゃんが生後すぐに手術をしなければいけないのかもしれない…
無事に生まれて来られるのだろうか…
様々な疑問が頭のなかを回りました。


本来であれば、きちんと精査した上で医師から結果を告げられ、予後についての質問もできたはずですが、私は気になって仕方なく、一人でパソコンの前で検索をし続けてしまいました。

 

ちょうどその翌日に超音波専門医の外来を受診することになっていたので、私は医師に「本来もらうべきではなかったであろう書類を見てしまった」と話し、書類を渡しました。

医師は驚いて、「突然こんなものを見てしまったらびっくりしたでしょう」と言い、赤ちゃんの心臓の状態について話をしてくれました。

心臓の弁が2枚に分かれているべきところが角度によって1枚に見えることがあること。
小児専門病院で精査してもらってほしいこと。
診断がつけば、その後の治療方針も立てられること。
私はその場で小児専門病院を紹介してもらいました。

 

小児専門病院では、胎児診断専門の医師と小児心臓外科の医師が超音波検査をしました。二人が専門用語を交えて少し話し、最後に小児心臓外科の先生が言いました。

「結論から言うと赤ちゃんの心臓は正常です」

「心臓の弁が一枚に見えることがあると聞いていたのですが、それでも正常なのですか」と聞くと、先生は「それも含めて正常です」と答えました。

私は心底ほっとしました。

検査の約一ヶ月後、小さな女の子が生まれました。
無事に生まれてきてくれたらそれだけでいいと願ったエコー検査の日々の末に、娘が何事もなく生まれてきてくれたことを、私は一生覚えていたいと思いました。

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著者:モニカ
年齢:30代
子どもの年齢:1歳の女の子

神奈川県在住。趣味はアクセサリーと子ども服をつくること。

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