初めての妊娠に気がついたのは、生理予定日の5日後でした。
俗にいう、「妊娠初期症状」といえば微熱程度で、特に変わったものもなく、普段通りの生活を送っていた私。
しかし、妊娠8週頃から突然私を襲ったのは、あり得ない量の「鼻水」でした。
その日は朝からなんとなく体がだるく、たまたま仕事が休みだった私はそのままベッドで横になって過ごすことに。
横になったまま、本を読んだり、スマホの操作をしていたのですが、突然鼻水が私の鼻の下をツーっと伝いました。
風邪のような前兆もなく、突然出てきた鼻水に驚きながらも、とりあえずティッシュで鼻水を拭います。
しかし透明でサラサラの鼻水は、拭っても拭ってもまるで水のように、流れ出るのです。
鼻をチーンとかむと、大量の鼻水が出てくるわけですが、この鼻水は一向に止まりません。
私の鼻のどこに、こんなにも鼻水のストックがあるのかと驚く程、かんでもかんでも鼻水はどんどん出てくるのです。
開封したばかりのティッシュ箱に手を伸ばすと、もうティッシュは入っていませんでした。
目の前には私が鼻水をかんだティッシュが、山積みになっています。
そして鼻をかみすぎたせいで、私の鼻の穴周りと鼻の下は真っ赤に。
痛みがひどかった私は、とりあえずワセリンを塗り、これ以上鼻をかむのは危険だと感じ、横になったままティッシュを数枚重ねたものを鼻の下付近に設置。
すると滝のように流れてくる鼻水をティッシュが見事にキャッチ、吸収してくれます。
こんなにも大量の鼻水は、生まれて初めてでしたが、花粉症か風邪なんだろうと思いました。
しかし、花粉症には今までなったことがないし、目のかゆみもない。
風邪にしてはのどの痛みや頭痛といったものはない。
不思議に思っていたものの、妊娠が初めての私は「薬は絶対に飲んではいけない」と思い込んでいたため、医師にも特に相談せず、ひたすら鼻水に耐えました。
結局この大量の鼻水が出ていたのは、3日間程度。
この時は「やっぱり風邪だったのかな」と思い込んだのです。
それから1年3ヶ月後。私は第2子を妊娠しました。そして同じく妊娠8週頃から始まったのが、大量の鼻水です。
初めての妊娠の時と全く同じ症状で、やはり3日程度で落ち着きました。
ここで私は、この鼻水はきっと花粉症でも風邪でもないんだと気がつくことに。
知り合いの助産師さんに相談してみると、「妊娠性鼻炎」というものがあるということを聞きました。
原因は不明らしいのですが、妊娠して鼻水が大量に出るといった妊娠初期症状があるというのです。
2回の妊娠・出産を経験した私。唯一共通していた妊娠の初期症状が「大量の鼻水」です。呼吸も苦しく、鼻水のせいで手の自由も奪われていました。
一瞬でもティッシュを鼻から外そうものなら、鼻水は垂れてくるため両方の鼻の穴にティッシュを丸めたものを詰め込んで、家事や育児を行っていたのですが、今思い出すとなんとみじめな格好でしょうか。
もし3回目の妊娠があった時には、早めに産科医に相談しようと思います。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:かつどん子
年齢:30代
子どもの年齢:4歳・2歳
男の子2人のママ。毎日元気に走り回っている2人を後ろから必死に追いかける日々。趣味はドライブと食べること。週末は美味しいものを求めて家族みんなでお出掛けしています。
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