私が利用した産院には、面会者など誰でも利用できる食堂がありました。 出産入院中、食堂を利用した時の事です。
数人のグループが食事をなさっていて、わいわいと楽しく話をしているのが聞こえていました。
すると、奥さんが出産した直後らしい男性が、
「嫁さんの乳首が黒くなってて、かなりショックでさぁ。でも俺は人間が出来ているから、その言葉を飲み込んだよ。」と笑ったのです。
一瞬、思考が止まってしまいました。
その方はそれをジョークとして話していて、その方の友達らしき人も笑っていましたが、ちっとも笑えませんでした。
奥さん本人はそこに居ませんでしたが、産院に面会にくるぐらいだから親しい間柄なのでしょう。そんな人を相手にする話題でしょうか。
お腹が大きくなってくると、体にも様々な変化が現れてきます。それは、おそらくどの妊婦さんもそうだと思います。
私の場合、まず、お腹の真ん中にある「正中線」が茶色く濃くなりました。
幼い頃から色白が唯一の自慢だったので結構ショックで、 最初は色が濃くなってゆく線を見るたびに切なかったです。
そして、臨月に近づくにつれ、乳首の色も暗く、濃くなりました。 私の場合、びっくりするぐらい色が変わったので、これもかなり不安で辛かったです。
これらの体の変化に、最初は戸惑いと不安ばかり。
産後、
本当に元の状態に戻るの?
それはいつ頃?
私自身はとても悩んでいましたが、周りは「妊娠はおめでたいこと」と喜んでくれているので、「そんな小さなことを」と言われてしまうのではと思って、身近な人には誰にも相談できませんでした。
体の変化に、周りが思う以上にショックを受け、不安に思っているのは本人です。もう少し、そのことを配慮して発言して欲しいと思うのです。
私の場合、出産経験者の声などをネットで見聞きして、
「正中線は胎児だったときの名残かもしれない‥?母も同じように私のことを大事にお腹で育ててくれたんだ」
「乳首の色は、まだ目があまり見えない赤ちゃんが見つけやすいため」と考えるようになりました。
そうすると、徐々にその変化が愛おしく思えるようになって、気持ちが楽になっていったのです。
その他の変化も、産後半年ぐらいでほぼ元の状態に戻り、今となっては「徐々に出産に向けて体が変化していたんだなぁ、
私って偉い!」なんて、自分が誇らしく思えます。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ゆうひまほ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:2歳
36歳で妊娠出産、現在元気いっぱいな一歳男児を必死で育てています。広島を愛するアニソンヲタなミーハー主婦。
イラストだけでなく、手芸やDIYも好きな、「なんでもとりあえず自分でやってみる」派です。現在はそれらに没頭する時間が無いのが悩み。
ブログ:よいやさのゆっちサン
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