はじめまして!ゆきと申します。
田舎でやかましい三姉妹と昭和な夫と5人で暮している、ワーキングお母ちゃんです。
今回、長女妊娠を思い出してみました!
「仕事が好きでした」と言うと必ず人から言われるのが、
「産休育休取れば良かったのに」という言葉…。
それを言われると思い出す、切ない思い出のお話です。
優しい先生と穏やかな仲間達。
そして私は何より、この仕事が大好きでした。
そんな中、第1子の妊娠が分かり、嬉しくて即報告!
先生もスタッフの仲間達も、とても喜んでくれました。
しかし悩みます。
ギリギリの人数でやっている小さな小さな歯科医院なので…。
スタッフが1人でも休んだ時の大変さは身に染みて分かっています。
産休育児で私が長期の穴を空ける事での、みんなの負担は計り知れません。
長期の休暇を取るという事は、この職場では残されたスタッフに「風邪ひとつ引かず、頑張って待っててね」と強いるようなもの。
いっそ身を引いて、新しいスタッフを雇用してもらう方が、皆の負担は少ないのではないのかな…。
悩む中、突然決断の時が訪れます。
前日から、仕事中にお腹に漬物石が入っているかのような張り方が続いていました。
初産の私には、それがそんなに異常な事だと分からず…。
たまたま翌日が検診日だったのが幸いして、発見することができました。
子宮口はすでに3センチ開いていたそうです。
「早く職場に連絡を…でも何て言う?
辞めたくない。
辞めてしまったら、こんなに居心地のよい職場にはもう出会えないかも知れない。
でも今の私は、いつ退院できるかも分からない。退院しても復帰できるか分からない。
出社できても、またすぐ迷惑をかける事になるかも知れない。」
悩みに悩んで携帯電話を握りしめ、待合室で1時間。ついに決断し…。
先生に、退職のお願いをしたのでした。
迷惑をかけたにも関わらず、身体の心配をしてくれたみんな。
「待ってるよ」と言ってくれていた先生や仲間達に「待っていて」と言えないほど、大切な職場でした。
自分たちがツライ思いをするのを充分分かっていて「待つよ」と言ってくれていた職場の仲間達の気持ちを無駄にしない為にも、私はしっかり赤ちゃんの事を考えないといけない。
電話の後、病院の玄関で鼻水ズルンズルン垂れ流して泣いたら、やっとお腹の長女と向き合うことが出来ました。
世の中色んな会社があって、それぞれ職場にも色んな事情があって。
制度として取得可能とは知っていても、実際みんなが躊躇なく産休育休を取れている事はないですよね。
働きながら母になる人は
どんな会社に勤めていても、
どんな職種に就いていても、
育休を取るのも退職するのも、少なからず葛藤し、
申し訳ない気持ちや、切ない気持ちを抱えて
決断していると思います。
そうやって母になる。
私は
「育休取れば良かったのに!」や
「辞めちゃえば楽だよね!」
ではなくて
「お疲れ様」のひと言にホッとしたのを覚えています。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
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>>次回エピソード:財布はNOと言うけれど、屁理屈と言われそうだけど…どうしてもセレブ出産をしたかった理由 by ゆき
著者:ゆき
年齢:アラフォー
子どもの年齢:13歳・4歳・2歳
福井県の山の中で、ツンデレ三姉妹の母をしています。お洒落にも丁寧にも暮らせない、へっぽこワーキングマザーです。
インスタグラム:u.mamato
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