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不育症で5度目の妊娠。赤ちゃんの心音に励まされ耐えた、重症妊娠悪阻での入院生活

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妊娠検査薬で陽性が出るって、普通は嬉しいし喜ぶ方が多いと思います。

しかし、妊娠が判明した我が家には不穏な空気が流れました。

私は不育症で毎回流産を繰り返すだけじゃなく、妊娠判明(およそ4ー5周目頃)から1週間もないうちにつわりで入院していたからです。

【妊娠=近いうちに入院】というのが、私たち夫婦の認識でした。

 

妊娠判明後、最初にしたのは入院の準備。

そして1週間後、案の定つわりで吐きまくり、3日でが2kg落ちた私は緊急入院となりました。

毎回同じ病院で入院していたので、担当医も私のつわりが酷いことを知っていた上での入院でした。

 

私は毎回、診断名が【重症妊娠悪阻】となるくらい、食べ物はもちろん、水分も一口も摂れず、空気、胃液、胆汁、血液をとにかく吐きまくる状態になります。

妊娠する度に、次は体質が変わるかと思っていましたが、全部判を押したように酷いのが一緒。

吐き疲れて眠る1ー2時間だけ吐き気から解放されますが、吐き気で目が覚めた後は気持ち悪くて身の置き所がなく、水分を飲むとそれ以上の量を吐くので、500ml×4本を24時間点滴していました。

更に、匂いにも敏感で、食事の匂いから自分の体臭まで全部ダメになり、どんなに辛くても清拭やシャワーをしないと吐き気が倍増して辛い日が続きました。

 

一番辛かったのは、不育症の薬を飲んだ後に吐くのを耐えること。

薬の効果が出始める30分は耐えて下さい、それ以内に吐いたらそれを飲み込んでくださいと病院から言われていました。

赤ちゃんが育つ命綱なので私も必死で、身体揺らしたり無理矢理寝たりしながら、時計を見ながらなんとか30分耐えてトイレに駆け込む日々。

体重はあっという間に落ち、体力も血圧も落ち、最終的には70日の入院生活で11kgも痩せました。

 

やっと水分を口から摂れるようになったのが11週後半…500mlの水を3ー4日掛けて飲み終わるところからスタートし、一口サイズのカップゼリーを1日3粒入れられるようになり、その頃には今日は体調良いなとか、今日は逆戻りで吐きまくってるとか波が出るようになりました。

退院2週間前には水分もゼリーもそこそこ入るようになり、退院1週間前に病院の流動食を開始、時々吐くものの食事の半分ほど胃に入るようになり退院しました。

今回やっと妊娠が継続できましたが、まさか2ヶ月も入院するとは思いませんでした。

 

辛いつわり流産の不安が付きまとう入院生活でしたが、心の支えになったのは主人のメールと看護師さんとの短いやり取り、そして12週から始まった赤ちゃんの心音確認でした。

心臓が出来る前に流産を繰り返していた自分にとって、赤ちゃんの心臓の音が聞こえた時『絶対今度こそ産んでみせる』という気持ちが強くなり、どんなに吐いていても翌朝の心音確認で赤ちゃんに励まされて乗り越えることが出来ました。

その後は順調に経過し、少し早めの38週2日に普通分娩で出産しました。

 

つわりは精神的なもの】と言われることが多いですが、仕事も辞め、夫婦仲も良くて、流産のリスクは悪阻のしんどさで頭から霞むくらいなので、毎回繰り返してることを考えると体質が原因としか思い浮かばないです…。

何度妊娠しても酷いものは酷いので、私は開き直って『体質だから仕方ない』と思うと、少し気持ちが楽でした。

 

つわりで辛い思いをしている妊婦さん、期間が短くても長くても、本当に必ず終わりが来ます。

でも赤ちゃんを安心してお腹で育てるためにも、『私はここまで酷くないから』と思うより、吐いて辛いなら病院へ行ってください。

体重の減りが多くても少なくても、赤ちゃんを育てる身体が辛いんですから。

全ての妊婦さんが、無事元気な赤ちゃんと会えますように。

著者:望

不育症で4回妊娠するも、全て8週目で稽留流産を繰り返していました。今回5回目の妊娠でやっと子供と会うことができました。現在新米親子で子育て奮闘中です。

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