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生後2週間の子を抱え、熊本地震に被災。母乳育児中なのに余震の恐怖で不眠症に…

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2016年3月にはじめての出産をしました。最初は夫と息子と3人で過ごすほうが良いと思い、すぐには里帰りせずに、2週間後に里帰りしました。

2016年4月14日と16日、熊本と大分を強い地震が襲いました。

実家は大分県別府市。震度6で木造二階建ての実家は崩れるのではないかと思うくらい揺れ、生まれて2週間足らずの息子を抱きしめ座り込むことしかできませんでした。

経験したことのない揺れと地響き、瓦などが崩れ落ちる音。

 

その後、母と息子と3人で近所の公民館へ避難しました。

はじめての避難所。しかし息子は生後2週間で避難所生活ができるとは思えません。

泣き、おしっこをし、おっぱいをほしがります。

隅に小さくなって夫が迎えに来てくれるのを待ちました。

 

夫は福岡の自宅におり、すぐに連絡はついたものの高速は通行止めで、何時間もかけて実家に迎えに来てくれました。そして実家から必要な荷物を出し福岡の自宅へ4人で向かいました。

その後も余震はあったものの、福岡はさほど大きくなく心配はなかったのですが、私が精神過敏になってしまいました。

 

夜寝ようとすると「また地震が来るのでは」とあの時の恐怖が頭に浮かび眠れなくなってしまうのです。

ただでさえ新生児の育児中は細切れ睡眠なのに、その時間さえ眠れない。

暗い天井を見ていると「今地震が来たら」とつい考えてしまう。

今なら「目をつぶってさっさと寝なさい」と自分に言えますが、その時は天井を見つめたまま嫌な想像ばかりして、外が明るくなるというのを繰り返していました。

昼間になると明るいので嫌な想像をせずうとうと出来るのですが、夜は全く眠れなくなりました。

 

そんな時、夫が「しばらく会社の休みをもらうから、何もせずゆっくり過ごして」と言ってくれました。

息子は完母でしたが、病院の薬が飲めるようにミルクにしようとも言ってくれました。

その気遣いが本当にうれしくてワンワン泣きました。こんなに泣いたのは久しぶりというくらい泣いたらすっきりして、そのあとすぐに眠くなり、夜ではありませんが3時間以上ぐっすり寝ました。

 

夫のあの言葉に救われ、半年たつころには不眠の状態から脱することができました。

人を救えるのはやっぱり人で、優しい言葉や思いやりの行動なんだなとしみじみ思います。

あの地震でもっと大変な目にあった方も多くいらっしゃると思います。あの経験を忘れず、ずっと支援もしていきたいと思っています。

著者:アン

30代で息子を出産し、4月から仕事復帰です(^^)

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。