長男・次男・長女の3人の母です。転勤族の我が家は、3人とも違う産院で生まれています。
長男は、予定日を6日超えた頃に自然と陣痛が来て、10時間ほどで生まれて来てくれました。
次男は、予定日10日越えではありましたが、自然に陣痛が来てのスピード出産で、陣痛から3時間もない驚きの早さで生まれて来てくれました。
我が家の3番目の長女のお話。
上2人の子どもたちが予定日超過だったこともあり、今回も予定日は過ぎることを想定していたのですが、陣痛から出産までが驚きの早さだった次男のこともあったので、「陣痛がきたら早く病院に行かないと!!」という思いだけがありました。
予定日を2日過ぎた頃、前回と同じく、朝方になって定期的な張りがくるではありませんか!!
「予定日過ぎてまだ2日だけど!?陣痛なの?前駆かな?」という思いもありましたが、念のため急いで病院へ。
助産師さんに見てもらうと、子宮口はまだまだ3センチほど。ということではありましたが、経産婦ということもあり、入院することになりました。
お産自体はするする~と進むと思いこんでいた私…。そこからが長い道のりでした。
強い陣痛が来ていたものの、遠のいてしまったので病院の中を歩く歩く。
時間だけがどんどんと過ぎていく、早朝に病院へ着いていたのが、お昼を過ぎて。
パパも子どもたちも近くにいたので、焦りと戸惑いが交錯し悲しくなって泣けてきてしまいました。
トイレでこっそり泣く私。それでも、陣痛は強くならない。
15時ごろ、様子を見に来てくれた先生がバルーンをいれて様子を見てみることを提案してくださり、提案通りにすることに。人生初のバルーン。
「痛いのかな?どうなるんだろう?ちょっと怖いなぁ」
なんて思いながらも、まったく痛みなどなく、入っていることも分からないほどで処置は終了。
それでも陣痛は来ない。強くならない。地味な痛さだけが続く辛さ…。
夕方になって、夜ご飯は家で食べたいからとパパと2人の子どもたちは家に帰ることに。病院までは40分かかるのですぐに駆けつけることは不可能。
だけど、パパたちが近くにいると、申し訳ない気持ちで心が押しつぶされそうだったので「1回家に帰って待ってて。ここで待つのも大変だろうから」と伝えた。
「なんで?なんで生まれてきてくれないんだろう?次男は早かったのに…」気づくと、助産師さんに気持ちを打ち明けていた。普段はこんなこと人には言わないタイプの私。
だけど、助産師さんは、「うん。うん」と背中をさすりながら優しく聞いてくれる。
「3人目だから、早く生まれるって思ってたんだよね」って優しく言ってくれる。
私はもう大号泣。そんな私に、「助産師やってるとね、いろんなお産を見て来てるわけなんだけどね。3人目ちゃんはね…予想を超えてくる子が多いんだよ!!だから、大丈夫!この子も元気に産んであげようね」という素敵な言葉をくれた。
この言葉をもらった私は、とっても納得ができて、「なーんだ!そういうことか!」と安心した。
安心したらお腹が空いてきて、朝も昼も食べてなかったことを思い出し、夕食をぱくぱく。ぱくぱく。ぱくぱく…?なんか痛いような…痛い!!
「えー!!なにこれ!?本陣痛だ!」と直感したのが18時半頃。急いでパパに連絡するように言われ、トンボ帰りのパパと子どもたち。ここからがもう、早くて早くて!
19時過ぎに破水したときには、助産師さんも大慌て。さっきまでのんきに泣きながら話をしていたのに、急展開にてんやわんや!
助産師さんに「生まれるから移動して!」と言われるものの、まだ皆が来てない!!
分娩室に入る間際にパパたち到着!パパが「え!?なになに?え!?生まれるの!?今!?」と焦っているのが見えるけど、痛みで笑えない…。
分娩室に入って数分、数回のいきみをして、最後のいきみの時に、助産師さんが「目をつぶらないで!ほら!頭見えて来てるから見てごらん」と伝えてくれる!
初めて生まれる瞬間に目を開けて、見ることができた娘の誕生!!
もう、これを書いている今でさえ思い出すと涙が出てくる、本当に素敵なお産となりました。
家族みんなで立ち会えた奇跡!
3人産みましたが、3人目が一番悩み、泣き、病院にいる時間も長かったのに、助産師さんのおかげで、3人目が一番素敵なお産になりました。本当に、助産師さんに感謝です。
お産は人それぞれというけれど、兄弟でも違います。予定日を超過したり早かったり。前駆陣痛に悩まされたりなどいろいろあるけれど、これから出産を迎えるお母さん方。
生まれてくる赤ちゃんの思いやお母さんの思い、そういった思いをたくさん感じて、素敵なお産になることを願っています。元気な赤ちゃんが生まれますように。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:ひなぽー
長男・次男・長女の3人のお母さん。
3人の育児はいろいろあるけれど、出産の時を思い出すとそれぞれにドラマがあります。私の経験が誰かの励ましになりますように☆
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