上の子が3歳で年少さんになった時にも、「あ~ひと山越えたな~」とは思ったんですけど。
その時は下の子1歳でしたから、まだまだ大変で、でもあと2年したら落ち着くのかなぁ、なんてぼんやりと思っていました。
そうして、下の子が年少さんになり、上の子なんて年長さんで来年小学校で、「思えば遠くへ来たもんだ」としみじみしたりします。
ま、これからまだまだ、山は続いていくんですけどね。
あの頃の私が見たら、びっくりするだろうな。
子どもたち2人とも自分でトイレに行くようになったし、自分でご飯食べるし、ギャーギャー泣いてる時に「どうしたの?」と聞けば理由を教えてくれるし、「おやすみ~」と電気を消せば勝手に寝るようになるなんて。
信じられないだろうね。
あの頃の私は、周りがどんなに、「そのうち楽になるから」って言ったって、信じられなかった。
先が見えなくて、真っ暗で、ただただ、しんどかった。
子どもはかわいいけど、こんなに大変だとは思わなくて、でも弱音を吐けば「そんなのみんな同じだ」「もっと大変な人はいる」と言われて、次第に弱音を吐けなくなって。
疲れて休もうとすると、「子どもがかわいそう」って、責められたりもしたな。
逃げたい、と思って、でも逃げ場なんてなくて、ただ時間が過ぎるのを待ったりした。
どこまで自分を犠牲にすれば、私はいいお母さんになれるんだろう?と思ったりもした。
ひと山越えて、やっと、言える。
あの頃の私に。
「いや~、ホント大変だよね。よくがんばってるよ。エライ!!」
だって、私は全部知ってる。私だけは、全部、知ってる。
できたこと、できなかったこと、喜びも、後悔も、全部、全部、知ってる。
「今の私は、あなたのおかげで、あるよ。」
子育てなんて、家族なんて、不確かなものばかりだけど。
未来の自分は、全部見てるから。
「あなたは私の誇り。ありがとう。」
お礼を伝えたいと、それから次の山に挑もうと、思ったのでした。
著者:うだひろえ
年齢:アラフォー
子どもの年齢:5歳と3歳
マンガ家/イラストレーター。愛知県生まれ。2008年『夢追い夫婦』(KADOKAWA)でコミックエッセイデビュー。『誰も教えてくれないお金の話』(サンクチュアリ出版/監修:泉正人)が30万部を超えるベストセラーに。5歳男児&3歳女児の子育てに奔走する生活を、ツイッターやブログで垂れ 流し中。
website:http://umeyon.net
最新刊:「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
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