妊娠30週目以降になると、胎児の動きが活発になり、お腹の上からでも動いていることがわかるくらいになりました。
また、妊娠25週を過ぎたころからは、胎児の肉付きがよくなるとともに、骨がかなり固くなっているのを胎動から感じるほどに。
動作に力が加わってより痛いと感じることが多くなったのです。
それでも、日中は家事で体を動かしているせいかさほど気になることはありませんでした。
テレビを見ているときや横になっているときは激しく胎動を感じましたが、キックされた足をつついてみたりと、胎児とのコミュニケーションして私自身も楽しむことができました。
しかし、夜になって眠ろうとしているにもかかわらず、胎児の動きが激しいときは本当に困りました。
足をビクンと動かす程度ならばかまわないのですが、お腹の中で回転しているのではないかと思うほどゆっくりと動くことがあるのです。
すると、私の胃のあたりまで足が届いて、眠っていても目が覚めるほどの衝撃でした。
一時は胎動が激しすぎてそのまま出産になってしまうのではないかと心配するほどでした。
しかし、医師に確認してみると、胎動が陣痛に結びつく心配はないとのことでひと安心しました。
妊娠後期は、胎動で眠れないことがたびたびあり、不眠に悩むようになってきました。
眠たいのに眠れないことはとても辛かったのですが、激しい胎動は胎児が元気に動いている証拠だと思うようにしました。
妊娠34週以降は、いつ出産になってもおかしくないという状態だったので睡眠の不足は昼寝で補うようにしていました。
胎児も妊娠後期になると、眠っている状態と起きている状態のサイクルができているようで、胎動がおさまる時間が30分おきにやってくるようになりました。
わずかな時間でも、ソファーでうとうとするだけで体は楽になります。
その後、無事に出産しましたが、出産後も赤ちゃんは胎児だったときと同じように眠る時間は短く、私は不眠に悩み続けることになりました。
胎児の時の睡眠サイクルで、出産した後の睡眠サイクルもだいたい予想ができるのかもしれません。
赤ちゃんが胎児のうちに、ママはわずかな時間でも昼寝ができる練習をしておくことが、育児を多少楽にできるコツなのかもしれないと思った体験でした。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:順子
年齢:31歳
子どもの年齢:2歳
29歳で出産しました。出産後はママ友と出かけるよりも子供と過ごす時間を優先し日々勉強しながら育児をしてきたママライターです。子育てがひと段落した現在は、自分の経験を基にした育児記事を中心に執筆活動をしています。
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