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逆子がなおらず焦っていた私に、お腹の赤ちゃんが教えてくれたメッセージ

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「あれ?あ、赤ちゃんの頭、ここにありますね~」

出産予定の助産院でお腹を触ってもらって、言われたのは「逆子」。


「このまま逆子が治らないと、こちらでは対応出来なくなってしまうので…治るといいですね。とにかく今28週なので、31週くらいまでは、様子見で大丈夫ですので」

 

妊娠初期から、常に体調管理には気を配ってきて、順調にここまでこれたのに、ショック…。まだ期間に猶予はあるものの、焦りの思いが沸いてきました。

1歳の子を育てている妹に聞くと、「逆子?特に言われなかったけど」との返事。

 

そういえば、中学校の同級生が逆子が治らなくて帝王切開で出産したって言っていました。

 

何とか、自然分娩で出産したい。そのために、助産院を選んだのだし…。

 

私は検診後からとにかくネットで色々と調べ、出来ることを色々と試してみました。

 

ほぼ毎日、逆子に効くとされている足首のツボにドライヤーをあててみました。足首は冷えているのか?熱いはずなのに、意外にもあまり熱さを感じません。心地よい暖かさ…、とりあえず続けてみました。

 

そして、毎日お腹のベビちゃんに、旦那と二人で話しかけてもみました。「べビちゃん~!こっちにある頭、ぐるっとまわってこっちにしようね~!」う~ん…、あまり反応はありませんでした。

 

逆子体操なるものもやってみました。確かにこの体勢、赤ちゃんがゴロっとお腹のなかで動くけれど、体勢を戻すと赤ちゃんも元通り。効果があるんだか、ないんだか。

 

そんなこんなでどんどんと日数はたっていき、赤ちゃんも少しずつ降りてきていて、赤ちゃんが動くたびに、足で下腹部を蹴られ、なんとも言えない痛みが襲いました。

 

「どうして、逆さまなんだろう。ベビちゃんは、どうして動かないんだろう」

日に日に焦りの気持ちが増していきました。でも、ふと思ったことが、お腹の赤ちゃんと本当に心から対話出来ているだろうか?

 

毎日話しかけているけれど、形式的になっている自分に気づきました。赤ちゃんに、心から話してみよう。そう思い、お腹をさすりながら話しかけていました。

 

「ベビちゃん、ママのところに来てくれて、ありがとう。ママ、本当に嬉しいよ。でもね、ひとつ不安があるの。あなたをママの力を精一杯振り絞って元気に産んであげたいんだけど、それができるか不安なの。でもママ、頑張るよ。だからベビちゃんも一緒に頑張ろうね」

 

私は必死の思いで話かけて、気づいたら泣いていました。

 

どうか、赤ちゃんが動いてくれますように。もし動かないのなら、原因がわかりますように…。

 

「赤ちゃん、治っていないですね…。もし良かったら、こちらに行かれてみてもいいかもしれません。効果があったという声も聞きますよ」と、ある検診の日、助産師さんから、鍼の治療院のパンフレットを渡されました。

 

しかし、治療費が1万円以上し、割高だなぁ…と思っていたところ、ふと知り合いのお姉さんが以前紹介してくれた整体院で、妊娠中のトラブルにも対応していたことを思い出しました。引っ越してだいぶ遠くなったが、行けない距離ではない。金額も良心的。

 

電車に1時間半ほど揺られ訪ねてみました。

すると先生が、「あ~、逆子で来る人、多いんだよね」

また、先生の口から考えもしなかった発言が。

 

「お腹の子、きっとこの体勢になっているには理由があるんだよ。あなたの体は今骨盤が歪んでいるから、頭が下だと窮屈なんだと思うよ。今、体の歪みを治すから」

 

なんと!赤ちゃんが自分の意志でこの体勢になっているとのこと。

 

「ほら、これで少しゆとりができた。今、赤ちゃんの体勢変わったよ」確 

かに、赤ちゃんが横向きになっているような感覚がありました。

 


…そして、翌日は病院での健診。

「赤ちゃんの頭の位置は大丈夫ですか?前回逆子と助産院で言われたのですが…」

「赤ちゃんの頭の位置ですか?問題ありませんよ。正常位です」

 

よ、良かった…!

 

そしてその数週間後、見事自然分娩で問題なくベビちゃんは産まれてきてくれました。

 

ベビちゃんは、ママの体が「大変な状態だよ!」と教えてくれていたのかもしれません。

 

もし、骨盤が歪んだ状態のまま自然分娩で出産していたら、とんでもなく難産になっていたかも知れません。

 

ベビちゃんを助けるつもりが、私が助けられました。そう思うと、まだ小さく自分の意志もないように見えながら、体を張って力いっぱいメッセージをくれたわが子がより一層愛おしく感じます。ベビちゃん、ありがとう!

 

逆子の原因は医学的には解明されていないようですが、私にとって逆子という今回の経験は、原因不明のように思えることも、よく観察し、どうしてそうなるのか考えてみることが必要なときもある、ということを教えてもらいました。

 

今後の育児において、きっと忘れてはならないこと、そう感じられるものでした。

 

ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事

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 著者:ペパーミント
年齢:32歳
子どもの年齢:1歳2ヶ月

育児奮闘中の新米ママです。心と身体の健康が第一!家族みんながハッピーでいられるように、体に良い料理や、健康法など、日々研究中です。

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