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胎児の心臓に異常が見つかり大病院へ。エコー検査でわかった「左上大静脈遺残」とは?

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「今度の赤ちゃんは心臓に何の問題もなさそうだね」

二人目妊娠中の今夏、日本でも有数のNICUが併設された産婦人科の一室で、医師がエコーをあてながら声をかけてくれました。
医師は胎児心臓診断の第一人者とも言える先生です。そして、私の一人目の子どもも、二年前にこの先生に心臓を診ていただいていました。

一人目妊娠当時、かかっていた総合病院の産婦人科で、胎児の心臓に通常とは違う所見があるので、精査が必要だと告げられ、大きな病院を紹介されました。
紹介先の病院で胎児の心臓を診てくださったのが冒頭の先生だったのです。

「PLSVCを疑って紹介されてきたんだけど」

胎児診断専門の先生と、循環器専門の先生が二人でエコーを見ながら話す声が聞こえました。

PLSVCとはなんだろう?
どのような状態なのだろう?
生まれてすぐに手術が必要になったりするのかな?

ベッドに横になって、エコーをあてられながら、疑問がぐるぐると頭の中を回りました。

本当は、その時その場で訊くことができたらよかったのですが、私には疑問を口にすることは恐ろしいことのように思えてなりませんでした。
結果を聞いたり、真実を知るのが怖いという気持ちがあったのです。

通常の妊婦検診のエコーよりもずっと時間をかけて診ていただいて、その日のエコーは終わりました。

 

後日、夫同伴で、産婦人科の先生と新生児科の先生から検査の結果と胎児の状態についての説明を受けました。

『左上大静脈遺残』

この聞きなれない名前が胎児につけられた病名でした。

エコー検査の時に聞いたPLSVCとは左上大静脈遺残の略語だったようです。
左上大静脈遺残は、本来消えてしまうはずの静脈が残っている状態を指します。
胎児期に左上大静脈の代わりになる血管ができるのですが、それがなんらかの理由で形成されなかったり、細かったりした場合に、左上大静脈が残ってしまうということでした。

 

健康な人にもたまに見受けられ、特に問題になることはないけれど、将来、この子が心臓の手術を受けるようなことがあれば事前に医師に説明が必要だということでした。
また、単発の奇形として発生することもあるが、染色体異常に伴ってあらわれる場合もあるので、生まれてからいくつか検査をする必要があるかもしれないという説明も受けました。

 

説明を聞きながら、私は少しほっとしていました。
この子が生まれてすぐに手術を受けたりする必要がなさそうだとわかったからでした。

それから一ヶ月ほどのち、予定より少し早く出産を迎えました。
出生後、胎児期に診てくださった循環器の先生の診察も受けましたが、やはり心臓の機能には問題はなく、左上大静脈遺残以外の異常は見られませんでした。

 

それから一年半後に二人目を妊娠しました。
前回早産になったこともあって、一人目を産んだ大きい病院で二人目も生むことに決めました。

先日、胎児診断専門の先生に二人目の心臓を診てもらいました。
エコーの時間は前回よりずっと短く、異常がないことがその場で伝えられました。

「上のお子さんはお元気ですか?」と先生は訊いてくださいました。
「はい!」と答えられることが、何よりの喜びだと感じました。

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著者:モニカ
年齢:30代
子どもの年齢:2歳と妊娠8か月

神奈川県在住。趣味はアクセサリーをつくること。

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