妊娠中、私は布おむつに漠然と憧れを抱いていました。
なんとなく、肌に良さそう。
なんとなく、良い母っぽい。
そんなゆるい考えで、出産前には布おむつ関連グッズを買い揃え、使う日を心待ちにしていました。
出産を終え、実家での生活になってから、待ちに待った布おむつライフのスタートです!
初めの頃は、もう幸せいっぱいで、布にくるまれたころんとしたおしりのシルエットを慈しみ、布おむつを並べて干すことの爽快感に酔いしれていました。
しかし、そんなキラキラ布おむつライフは、そう長くは続かず。
息子をやっとの思いで寝かしつけ、自分も休みたい…けれど、バケツにたっぷりたまった布おむつのことを思い出し重い腰を上げ、
腱鞘炎になった手で痛みを堪えながら布おむつを擦り、
またバケツに水を張り、洗剤を混ぜ、バケツを移動させて…
この時間がだんだん自分にとって辛い時間となってきました。
それでも、一式買い揃えたから、使わなくちゃもったいない!!というセコさ丸出しの考えで、布おむつを使っていました。
そして生後1ヶ月を目前に、衝撃的な出来事が。
息子の小さくてかわいいおしりが、赤くかぶれてしまったのです!!
おしりを拭く時に苦痛な表情を浮かべる息子を見て、自分の手で息子に痛い思いをさせてしまっていることが何より辛かったのを覚えています。
でも幸い、ちょうど1ヶ月検診のタイミングでした。
初めて息子を連れての外出!
外出する時は頻繁にオムツを交換できないと思い、産院で使用して余っていた紙おむつを使用しました。
そしていざ検診へ。
オムツかぶれが気になっているということを相談すると、すぐにおしりを診てくれましたが、
先生は少し躊躇い、笑いながら、
「オムツかぶれは、ない…かな。」
えっ?!
そんなはずはない、家を出る前におむつを替えた時は確かに赤く…と覗きこむと、
赤く……ない!!
いつものツルツルなかわいいおしり!!
まさに狐につままれた気分とはこのこと。
なぜ?なぜなの??と、頭にハテナを抱えながら、家に帰りました。
家に帰って、紙おむつを脱がすと、やっぱり赤く…ない。
なんだか心なしかおしりもサラサラして…
!!!もしかして!!!
今日は紙おむつを初めて履いたから?
布おむつの方が肌に良いと思っていたけど、最近の紙おむつは吸水性が良くてお肌に優しいのかも…
CMでもそう言ってるけど、あれって本当なのかも…
紙おむつを継続して使用してみるも、おむつかぶれは出てきませんでした。
紙おむつ、神ってる!!
いや、これはもう神おむつ!!!
そう気づいた瞬間から、モッタイナイの考えはどこへやら、布おむつをすっぱりやめました。
今振り返ってみると、もっと布おむつ・紙おむつと、うまく付き合えばよかったなぁと思います。
布おむつに固執せず、辛さを感じてしまう前に、もっと気軽に紙おむつも併用すればよかった。
もっと気楽に、自由にやればいいよ!と、昔の自分に教えてあげたいです。
>>次回エピソード:あんなに食べたかったものが、一瞬で見たくもないものに豹変。超気分屋のつわり期の胃袋 by ハナウタ
著者:ハナウタ
年齢:30代
子どもの年齢:2歳
写真で残せなかった家族の日常をイラストで記録しています。子どもが大きくなってから読み返すのが楽しみです。
インスタグラム:hanautahaluta
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