私は産前身長154センチ、体重42キロとやや痩せ気味な体型でした。ですが、もともとはぽっちゃり体型で、高校の時は50キロありましたが、高校卒業後、住宅型有料老人ホームに勤め夜勤業務などもしていた為、夜勤明けの日にはないも食べないでひたすら寝るという不規則な生活が始まり、気がつけばマイナス8キロになっていました。そんな状況の中で妊娠が判明しました。
そして、仕事では夜勤を外され日勤業務だけとなり、生活リズムが整って1日3食+完食が当たり前になっていました。食べても太らない人はいますが、私は食べたら太る体質です。なので、妊娠してからはみるみる太っていきました。
妊婦検診には毎回体重測定があり、体重管理には気をつけなければいけないことがわかっていても我慢できず、毎回看護師さんに注意され、内心は「しょうがないじゃん」と、ふてくされていました。私の場合、42キロに+10〜12キロが増えてもいい目安と言われましたが、体重管理のあまさで出産までに18キロ増えてしまいました。
看護師さんから、「あまり太りすぎると、自分が辛いよ。赤ちゃんが通ってくる産道にも脂肪がつき難産になるよ」と言われた言葉をその時になって思い出しました。
そんな中、予定日の1週間後5月25日PM9時に陣痛らしいものがきて、間隔が15分おきになったくらいに病院へ電話し向かうことになりました。
自宅から病院までは40分ぐらいかかる為、母に車に乗せてもらいました。病院に着くと、おしるしがありいよいよもう少しかと思い気を引き締めていると、陣痛の間隔が1時間になったり30分になったりと不規則になってしまったのです。
「子宮口も全然開いてないので今日は出産までいかないでしょう」とお話がありました。
その日はそのまま入院し様子をみることになりました。その後も不規則に陣痛が続き、夜も熟睡できないまま朝を迎えました。
翌日の26日も、陣痛の間隔が安定しなく体力ばかりが消耗していきました。すると、先生から「このままだといざ出産する時、母体の体力が持たないので促進剤を使いましょう」とお話があり、PM4時ごろに点滴を開始しました。
すると一気に強い痛みになり、耐えられなくなるほどになりました。それでもまだ子宮口が開いてない為、病院内を散歩して動くようにと言われ、手すりにつかまりながら必死に歩きました。そして、PM6時頃に分娩台へ移動しました。
そこでは想像をはるかに超える痛みを感じました。生理痛を何百倍も強くした感じと、腰がくだけそうな痛みで大声で叫び、泣きながら「もうお腹きって。点滴やめてー!」と看護師さんに八つ当たりしていました。
その痛みに5時間耐え、陣痛時間計27時間、PM11時8分に母子共に無事に出産することが出来ました。産まれて間もない我が子を抱きながら私は思いました。
体重管理ができなかったこととお産が長引いたことが関係あるのかはわかりませんが、あの時の看護婦さんの話をもっと真剣にとらえていれば、私もこの子もこんな思いをしなくてもよかったのかもしれない…と反省しました。