こんにちは、きたあかりです。
前回麻酔まで進んだ帝王切開。
BGMにボンジョビが流れる中、いよいよ手術が始まります。
今回は手術中ちょっと気になったことについて。
話は、手術前の麻酔医さんとの面談にさかのぼります。
病院によるようなのですが、帝王切開の手術中は安全のため腕を固定する場合があります。
…という体験記を妊娠中に読み漁って「磔みたいで怖いなーいやだなあ」 と思っていたので面談で聞いてみたところ、案の定ありました。
あれがちょっぴり怖いんですよねーと愚痴のつもりで麻酔医の先生にこぼしてみたところ
「執刀の先生にお願いしておけば外す事も出来ますよ?」
と言ってくれるではありませんか。
「えっそうなんですか。そんな融通のきく感じなんですか! それならぜひ…!」とお願いしていたのでした。
しかしいざ当日、腕は一切の躊躇なくテキパキと固定されていきます。
あれおかしいな…こんなはずでは…
すぐそばに控えてくれている麻酔医さんをチラ見すると
私を安心させようと、菩薩の微笑みを向けてくれています。
ダイジョウブデスヨ…! と直接脳内にテレパシーが送られてくる(気がする)ほどです。
あの、あのそうじゃなくて…
いや、面談での言葉は手術室で直談判すればOKという意味だったのかもしれません。
だから麻酔医さんはこんなにニコニコしてるし腕もテキパキ固定されていくのかもしれません。
意を決して執刀の先生に聞いてみました。
「あの、腕の固定は希望すれば外せるとお聞きしたんですが…」
この先生、本当に美人だったんです。美人ならではの迫力というか…有無を言わせぬ雰囲気というか…ややキレ気味で淡々と必要性・危険性について説明して下さいました。
…すみません…わがまま言ってすみません…。
でも、でも確かに外せるって…事前にお願いしといてくれるって…
一縷の望みをかけて麻酔医さんの方をチラ見すると
………
お、思い出してる…! 今!
ここで麻酔医さん、執刀の先生に直談判開始!
撃沈!
「本当にすみません。手で少しだけ押さえさせて頂きますね」
申し訳なさそうにそう言うと、そっ…と腕に寄り添ってくれました。
この麻酔医さん、ピチピチの可愛い研修医さんだったんです。予想が外れたのはちょっと焦ったものの、この後手術が終わるまでずっとそばで手を握りながら声をかけてくれました。なんだか逝く寸前のおばあちゃんみたいな気分でしたが、その優しさが心強く感じたのを覚えています。夫は手術室立ち会い禁止だったし…。ホスピタリティって大事だなあとすごく感じた出来事でした。
これから手術に臨む皆さま、事前確認は入念に!
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:きたあかり
2016年6月にムスメを出産し、生後2ヶ月ごろからインスタで育児絵日記(@kita.acari)をつけています。ムスメの寝顔を見ながら寝落ちするお昼寝タイムが至福。
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