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ラグジュアリーな産院を満喫…が一変!不安×不安だらけの入院生活に

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出産という一仕事を終えた直後。まだ分娩台の上に寝そべりながら、

達成感とこれからの育児に対してのわくわく感しかなかった私。

しかし、その期待も翌日から不安という二文字に切り替わったのです。

私が入院していた病院は市内でも人気の高いラグジュアリーな雰囲気の産院でした。
コンシェルジュがいて、病室も全員個室。お疲れエステもあって、さらには出産のお祝い膳もフレンチのフルコースという口コミをみてその気になり、他の病院と比較検討する間もなく、そこの病院にしたのです。

初めての出産。未知の育児。今まで、病気で入院さえもしたことがないため、相部屋にしたら赤ちゃんの夜泣きとかで周りに迷惑かけるだろう。自分の時間もほしい。
家族や親族が面会にきたら、周りの目もきになるな…等という安易な考えで選んだのです。

 

でも、今になっては次に出産をしたら相部屋にするでしょう。間違いなく。
初めての出産。いえ、初めての産後の入院生活は非常に孤独でした。

産後、翌日から母子同室。赤ちゃんがお部屋に来るまではワクワクドキドキしかなかったのですが、赤ちゃんの到着早々、看護師さんから緻密なスケジュールが言い渡され、何時に授乳・何時に沐浴室・何時に検温などという細かな指示がありました。

赤ちゃんの泣き声にそわそわしながら、慣れない病院生活のシステムを叩き込まれ一気に不安感が募りました。

看護師さんからの指示が終わると赤ちゃんと初めての二人の時間。
かわいいなと愛おしい気持ちになるのもつかの間、時間があるようで全くない。
決められた時間にベビーカートを押して、沐浴室へ。
そこで授乳の仕方を指導されながら、ぱんぱんに張ったおっぱいの痛みに耐え授乳。
出ているのかも不明な乳首を息子に吸わせ、「出てるの?出てなかったら赤ちゃんおなかすかないのかな?」と毎回不安になっていました。

食事の時間ごとに赤ちゃんをベビーステーションに預けレストランへ行くのですが、無駄に間接照明が施された室内はなんだか逆に気持ちが悪くなってしまいました。

みんな個室のため、ママさん同士の交流がなく、どこもワンテーブルワンママという状態…。
誰も言葉を発しない空間で、おじさんが奏でる生演奏のピアノの音だけが響きわたります。
もうその時点で、メンタルはいっぱいいっぱい。


食事の時も誰とも会話しない。部屋に戻れば赤ちゃんと二人っきり。
赤ちゃんが寝ていても、夜中の決められた時間に起きて沐浴室へ授乳へ行く毎日。

もう、その数日間が苦痛で仕方ありませんでした。

 

赤ちゃんが泣いても「理由なんて排泄かおなかがすいたかどっちかでしょう?」なんて安易に考えていたのですが、実際には泣き止まない赤ちゃんにオロオロするばかり…。
入院生活の不安の上に、さらに自分で何もうまくできないという重みがのしかかっていました。

そんな中、入院最終日前夜の食事の時でした。
食事に行く前から何をしても泣き止まない赤ちゃんに、もう心がいっぱいいっぱいの状態でベビーステーションへ。ぎゃんぎゃん泣く赤ちゃんを子守り係りの人に預け食事に行きました。

食事をしている間も、落ち込んだまま。
食事が終わったらまた一緒なのか…という思ってはいけない気持ちに。

ベビーステーションに戻ると息子はぐっすり。
子守り係のおばさんが「赤ちゃん、すぐにねんねしましたよー。とってもいい子ですね」と言われ、自分のふがいなさに気持ちがあふれ出しボロボロ涙があふれました。
おばさんもびっくりしておろおろ。
私も、自分の突然の涙に動揺してしまいながらも「ごめんなさい。どうしていいかわからなくて。頑張って泣き止まそうとしても泣きやまなかったり。寝かそうと思っても、寝かせてあげられなくて…」とずっとため込んでいた言葉がどんどん出てきたのです。

すると「うちの息子、いま高校生なんだけどね。寝てる顔、この時となーんにも変わらないのよ」とにこにこ笑いながら話し始めました。
「今は、はじめてのことで不安しかないと思うけど今のこの寝顔ちゃんとみててあげてね。大丈夫だからね。大丈夫」と優しく抱きしめてくれました。
なんだか、急に気持ちが軽くなり暖かい気持ちが戻ってくるのがわかりました。

そして次の日は退院。秋晴れの少し肌寒い朝。息子が初めてのお外へ。
つらくて不安な入院生活でしたが、最後はとても心に残る思い出ができました。

今でも育児に悩んだとき子守り係のあのおばちゃんの言葉を思い出します。

著者:ayacology
年齢:35歳
子どもの年齢:2歳

現在2歳の男の子のママをしています。初めての子育てと仕事の両立に毎日バタバタですが、毎日の子供の成長に喜びを感じながら、ママとしても日々成長させてもらっています。母乳が終わってからは大好きな念願だったワインナイトを再開。ほどほどにワインを楽しみながら、将来息子とワインを楽しめるのを夢見ています。

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