妊娠という長い期間の間に、赤ちゃんはお腹の中でいろんな体勢になっています。
初期の頃というのはお腹の中にスペースもあるのでくるくるとよく回っています。よくお腹を触っていると、だいたい今どんな体勢でいるのかというのも分かるように。胎動を感じるようになると蹴ってくる位置からも今は足が上だな、とか、この丸いのは頭だなとかそういったことがよく分かるようになるのです。
中期頃に赤ちゃんは頭が下になって固定されるようになるのですが、何故か私の赤ちゃんはずっと逆子です。それが居心地が良いのか、丸い頭がちょうど私の胸あたりにあって、足が下になっています。私と向き合う状態で逆子になっているので、ちょうどお腹の一番膨らんでいるあたりに赤ちゃんのお尻があります。
胎動でどんどんと蹴られると、私の膀胱あたりなのでトイレが近くなるのが困りものです。
それでもさすがに8ヶ月頃にもなると、このまま逆子じゃ困るな~と思い始めました。
産院でも、逆子体操をしてくださいと言われる始末です。
逆子体操というのは、うつぶせの状態でお尻を突き出したポーズを取るのですが、お腹が大きい時には本当に苦しいポーズです。お風呂上りにこの体勢を取りながらテレビをよく観ていました。
「足はこっちだよ~」と昼間も声をかけてお腹を撫でたりもしていました。
横向きに寝ると赤ちゃんが周りやすいと言われたので、横向きで寝たまま「ぐるんと回っておいでよ~」と声をかけていました。
毎日お腹を触っていますので、逆子体操の効果があるかどうかはよく分かります。
ある日いつもと感触が違うことに気付いたので、産院でエコーで確認してもらうと無事逆子が治っていました。
ほっとしたのもつかの間…。胎動がまた変な位置で感じます。嫌な予感がしていたら、なんと臨月に入ったというのに逆子になっていることが判明!
子宮口も3cmくらい開いてきていてもういつ産まれてきてもいい状態だったため、「帝王切開の予約を入れましょう」と言われてしまいました。
無事生まれて来てくれたらいいとは思っていますが、やはり手術は怖いです。
それから必死に毎日「足はこっちだよ~頭は下だからね~」と声をかけていた所、なんと帝王切開の3日前に逆子が治ったのです。
もう手術の覚悟も決めていましたが、心からほっとしました。
それから陣痛が来るまでもドキドキ?!でしたが、無事に普通分娩で出産することができました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:さとあり
年齢:37歳
子どもの年齢:2歳、5歳、7歳、9歳
上は小学生から下は未就園児の4人の子どもを育てています。
育児も10年目、ようやく自分でも母親らしくなったかな?と思うこの頃です。
育児は大変だと思うことよりも、日々楽しくて子ども達から与えられることのほうが多いですね。
子どもがいない時間やお昼寝タイムには映画を観たり読書をしたりと、自分の時間もちゃんと楽しむようにしています。
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