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分娩室に夫、義母、実母が勢揃い!一晩中みんなの前で痛みにのたうち回らないといけないの!?

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一人目は里帰り出産でした。やはり心強かったし、世話を焼きたい母への親孝行にもなるかな、と思ったのです。

予定日直前の最後の検診の翌日、朝からちょっとお腹が痛い。前駆陣痛のようなものを感じてきました。
いよいよか?!と高鳴る胸を押さえつつ、まだ継続的な痛みじゃないしなぁ、と病院に電話するのをためらっていると、母の機嫌が悪くなってきたのです。

「危機感なさすぎ!すぐ電話しなさい!」となぜか叱られ、一応控えめに、「まだですよね?」と看護師さんに尋ねるも、「念のため来ます?」と言われ、両親に連れられ、入院することになりました。

事前の話では、陣痛が10分間隔になったらまず電話、ということだったので、まだ全然10分とかでもないし、本当にもう生まれるの?と半信半疑だったのですが、病院にいれば何かあっても安心だしまあいいか、と軽い気持ちで、母に叱られた理不尽さも忘れることにしました。

でも、そこから長い闘いが始まったのです。
その後も、陣痛のような陣痛じゃないような、微妙な痛みが半日続きました。
その間に、仕事を早退した旦那が、お義母さんを連れて病院に到着。
当時まだお義母さんとあまり打ち解けていなかった私は、ぎこちない会話をしながら、両親と旦那とお義母さんに囲まれて狭い病室で2時間過ごしました。


そうこうする内にだんだん痛みが強くなってきました!
「いよいよか!」と期待が膨らみましたが、そこからが本当に長かった。
痛いのに子宮口は3センチ以上全く開かず、痛みは増すばかり。開いてきてくれたら励みになるのに、痛いだけ。

一度検査のため、分娩準備室に移動しました。
そして、便が出ていなかったので浣腸することに。

私は浣腸の威力を完全に侮っていました。
浣腸を打って、「3分我慢してくださいね」と看護師さんに笑顔で言われた私は余裕だと思っていました。

でも波は突然やってきたのです。
タイマーはまだ2分。いや、もう無理だ。間に合わない。

そう判断した私は、陣痛が来る恐怖を感じながらトイレへ急ぎました。便意と陣痛ふたつの恐怖!

そして、私は負けました。
あと一歩のところで間に合わなかったのです。
この年で間に合わないなんて・・・と虚無感に襲われながら、陣痛の追い打ちを受けてしまいました。
陣痛の中、床に落ちた便を流し、手を洗おうとした時、鏡で見た自分の情けない顔は一生忘れられないでしょう。

検査が終わり、そんなことがあったとは知らない家族たちが待つ部屋に戻されました。この時部屋は大部屋になっていました。
どうやら、旦那とお義母さんと実母は泊まり込むつもりらしいのです。
一晩中みんなの前で、痛みにのたうち回らないといけないのか?!と回らない頭で考えていました。

そして、それは予想通りでした。
陣痛の波がきたとき、肛門の上あたりを押さえてもらうと少し和らいだので、旦那にその役をやってもらっていたのですが、大きな部屋の中、2人の母に見守られながら、ベッドで旦那にお尻を押してもらう図は、やっぱり何かが違うと思いました。

こんなはずじゃなかった、という気持ちがふつふつ湧いてきて次第に恥ずかしさはなくなり、腹立たしくなってきたのです。こんな時に気を遣わないといけない事が悲しくなってきて、陣痛ではなく、心の痛みで涙が出てきました。

そんな私を救ってくれたのは、看護師さんでした。
分娩台が空いたからでしょうが、動いたほうがいいよと言って、部屋から連れ出してくれたのです。
冗談抜きで天使に思えました。

居心地の悪い大部屋から、分娩台に移ったのが、夜中の23時。
子宮口は4センチ。まだまだです。

その後も、旦那におしりを押さえてもらいながら、夜が明けました。
旦那も私も一睡もできず、私は水分補給のみ。疲れ果てた私は、眠たくなってきました。
でもここで寝てしまったら陣痛がどんどん遠のいてしまって、よくないらしいのです。

朝になり、ドクターの検査。「あと1時間様子をみますが、進まないようなら促進剤の点滴を考えましょう」とのことでした。
心の中で「待たなくていいから早く点滴をー!」と叫んだのは言うまでもありません。

1時間後、「点滴しますか?それとももう少し待ちますか?」と聞かれ、「今すぐ点滴をしてください!」と今度こそ叫びました。

点滴が開始され、子宮口が開くのを待つ間、旦那は朝食をとりにいったん退室しました。

すると、30分も経たずに違和感が。
看護師さんを呼び、「なにか出ていませんか?」と聞くと羊水でした。とても静かな破水でした。
子宮口もどんどん開いてきて、急に周りが慌ただしくなります。
今までの進み方とギャップがありすぎて戸惑いました。促進剤の効果はすごいです。

旦那が分娩室に戻ったのは、もう頭が見えてきた時。ぎりぎりセーフでした。
一晩中寝ずに嫁のお尻を押さえ続けたのに、最後は間に合いませんでした、じゃあまりに惨すぎるので、そこは回避できてよかったです。
そこから、難なく元気な赤ちゃんが生まれました。

入院してから実に28時間経っていました。
思い返せば母に叱られながら病院に入り、人生初の浣腸に打ちのめされ、何とも言えない空間で気を遣いながら陣痛と闘った初産は、身体も心もただただ疲れたものでした。


でも、初めて我が子を抱いた瞬間、我が子と一緒に涙が流れ、ストレスや疲れを我が子が洗い流してくれました。
一生懸命に泣く我が子が、母親になったのだと実感させてくれ、それまでの嫌な気持ちを忘れさせてくれたのです。
結局、里帰り出産をして母への親孝行ができたのかは分かりませんが、我が子が生まれてすぐに私に親孝行をしてくれたので、これでよかったということにしておきます。

 

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著者:りのこん
年齢:36歳
子どもの年齢:3歳、1歳

こんにちは。 家族大好き、仕事大好き、海が大好きな主婦です。旦那のまさかの転勤により自宅から700キロ離れた土地へお引越ししました。 住めば都というのは本当か?!見知らぬ土地で楽しく過ごそうと、日々子供たちと奮闘しています。 ポジティブで基本的に人を疑わないので、よく損をしています(笑)

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