私は妊娠判明が4週目でした。
体調もよく、何事もないまま仕事を続けていた妊娠7週目、朝起きてトイレに行くと薄いピンクのおりものが。
「えっ?」と思いつつも、仕事に遅れそうだったので、慌てて自転車に乗り、いつも通り出勤していました。
しかし乗っている最中、ものすごい胸騒ぎが起きて、「このまま会社に行って、赤ちゃん大丈夫なのかな?」と不安に…。
会社に遅刻する旨を連絡し、即病院へ向かいました。
診断結果は切迫流産、即安静の診断でした。
初めての妊娠だった私は、流産という言葉に衝撃を受けつつも、「今日休むと職場のみんなに迷惑がかかる!」という思いの方が強く、先生にも「突然休むなんて絶対無理です。今から仕事に向かいます!」と言い切っていました。
すると先生から「お薬を出しますので、今後の事はよく職場の方と話し合って下さい」と言われました。
流産への不安と職場への申し訳ない気持ちを抱えたまま、午後から出勤。仕事が落ち着く終業間際に、唯一妊娠を伝えていた女性係長に診断の内容と薬が出ている事を伝えました。
すると係長は顔色を変え「すぐに社長に相談しよう!」と言われ、社長へ報告も兼ねて相談しました。
社長からは「仕事は代わりがきくけれど、お腹の赤ちゃんのお母さんはあなたしかいない。安静が解除になるまで休んで」と言われました。
係長からも「あなたは大切な戦力だけど、もうお母さんなんだよ、赤ちゃんを守らないと」と言われ、改めて事の重大さに気づきました。
そのまま仕事を2ヶ月休職。しかし安静は解除にならず、家事や買い物も両親や主人に頼む生活が続きました。
家族や職場に迷惑を掛けている事に落ち込む日々…。
そんな私を見かねた母から「今、いちばん頑張ってるのはお腹の赤ちゃん!産まれようと一生懸命お腹の中で頑張ってるのに、もっとしっかりしなさい!」と、喝を入れられました。
「そうだ!赤ちゃんの為に私も強くならないと」と猛反省。
夫からの「僕は○○と赤ちゃんが一番大切だよ」との言葉にも押され、赤ちゃんとしっかり向き合う時間を作るため、そのまま退職する事になりました。
その1ヶ月後におかげさまで安静解除に。
安定期も無事迎え、その後も不安になる事はありましたが、予定日3日遅れで無事に出産。
女性係長も病院まで子どもに会いに来てくれ、生後半年を迎える頃、親子で職場にお礼を伝えに行く事も出来ました。
沢山の方に支えられ、新たな命を迎えられた事を、これからも忘れずに頑張っていきます!
著者:さとこ
年齢:38歳
子どもの年齢:1歳10ヶ月
1歳10ヶ月の男の子のママです。初めての子育てに悪戦苦闘しながら、頑張っています。子供が産まれる前は親が子供を引っ張っていくものだと思っていましたが、いざ親になってみたら、子供が親にしてくれるんだなぁとしみじみ実感しています。子供の笑顔がパワーの源です。
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