私は元々お酒が大好き。
仕事帰りに同僚と居酒屋でハイボール、休日には友人とおしゃれなカフェバーでワイン、夫とスポーツ観戦をしながらビール…。
風邪をひいてもお酒を飲んで治すぐらいの私でしたが、ある日突然、お酒をまずく感じるようになりました。
今思えば、これが妊娠初期症状だったといえます。
妊活アプリは利用していたものの、夫とは「子どもはできたらうれしいけれど、運まかせでいいや」ぐらいにゆるく考えていました。
そのため、子づくりチャレンジはしつつも、基礎体温はきちんと測っていませんでした。生理周期も安定していなかったので、そういう面からの変化はあまり感じていませんでした。
お酒の味が変わったのは、4月。お花見、職場の歓送迎会と飲み会が立て続けに行われるなかでのことでした。
しかも、少し飲んだだけで赤くなり、酔いが回りやすくなりました。3月に入籍し、4月半ばに自分の結婚式を控えていたので、きっと疲れがたまっているせいだと思っていました。
そしてついに迎えた結婚式当日。
せっかく天気にも恵まれたのに、なぜだかビールが美味しくない。ホップの香りやほどよい苦みが感じられず、まるでキンキンに冷えたアルコール消毒液を飲んでいるようでした(もちろん、消毒液を飲んだ事はありませんが…)。
しかし、「きっと慣れない雰囲気での緊張しているからだろう」と、気にせずゴクゴク・・・。翌日からハネムーンに出発しました。
渡航先のスペインでは、開放的な気分の中、本場の生ハムとワインに舌鼓…。のはずが、まったくダメでした。ここでもアルコールの味が強すぎてぶどうの香りがせず、まったく美味しくないんです。
時差ボケのためか、陽気な国のせいか、冷え性なのに身体が火照っているのも違和感がありました。
このあたりでさすがにおかしいと思い、妊娠を疑い始めましたが、ぬか喜びになると辛いので、このモヤモヤは夫に告げずにいました。
そして帰国後、自宅でおそるおそる妊娠検査薬を使ってみると、瞬く間に陽性反応が!!!
思わず「キミ、ずーっとそこにおったんかい!」と、自分のお腹に向かってツッコミを入れてしまいました。
すぐに夫にも報告し、ありがたい奇跡に喜んだのも束の間、猛烈な不安に襲われました。「まずいまずいと言いながら、ここ1ヶ月ほぼ毎日お酒を飲んでいたではないか…!!!」 心配になったものの、妊娠検査薬を使ったのがちょうどゴールデンウィーク中だったので、近所の産婦人科はお休み。
赤ちゃんに影響はなかったのか気が気ではなく、診察日までの2日間がとても長く感じられました。
結局、胎盤ができる前だったので胎児への影響はほぼないとのことで、ほっとひと安心。
きっと赤ちゃんが「ママ、私ここにいるからね!あんまり飲み過ぎないでね!」と教えてくれていたのかもしれません。
それからは順調に育ち、12月に元気に生まれてきてくれました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:クラ子
年齢:30歳
子どもの年齢:0歳2ヶ月
東京在住のしがないOLです。現在、育休を取って第一子の子育て奮闘中。私はIT系一般企業勤務で、夫はITベンチャー企業勤務。生活時間がまったく違う中で、育児の役割分担に四苦八苦。雑誌の中のキラキラ☆ママさんモデルをまゆげボーボーのすっぴんで乳を出しながら眺めています。子育ての理想と現実のギャップに震えています。
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。