長男5歳、次男3歳の時でした。
体力と精神力を激しく消耗しながらの兄弟育児が、
喜びはもちろんありましたが、
赤ちゃんのいる生活になった時、
それまで次男の遊び相手を押し付けられたりとばっちりで怒られた
そして幼稚園入園を控えたデリケートな時期に弟が生まれお兄ちゃ
下の子の誕生によって満たされない思いを二人にさせたくない。
お母ちゃんが遊んでくれなくなったとか、
生まれる前まではそう思っていましたが実際に三男が生まれると、
「ごめん!そこのお尻拭きとって〜!」
「オムツ一枚持ってきて〜!」
「ガーゼ落ちちゃったから拾って〜!」
「吐いたー!何か拭くものちょうだい!ダッシュで‼︎」
「泣いてるからオムツチェック(臭いチェック)よろしく!」
こんな調子でしたが、二人はいつも笑顔で動いてくれました。
まるで育児参加を楽しんでいるかのように。
長男は幼稚園から帰ってくると手洗いうがいをバッチリ済ませ三男
三男を抱っこすると「早くミルク持ってきて‼︎」
次男はいつも三男のそばでブロック遊びをしたり絵本を読んだりし
時には耳元で「守ってあげるからね」
こうした二人のおかげもあって、
三男が生後5ヶ月を迎えた頃のことです。
先に子どもたちをお風呂から上げ、
とにかくよく笑う愛想のいい三男。
そんな三男の笑顔をニコニコしながら見つめていた長男が、
「◯◯ちゃんて本当にかわいいね。
お母ちゃん、◯◯ちゃんを産んでくれてありがとう。」
三男が生まれてから長男も次男も我慢を強いられたり割食わない思
それでも三男の誕生を喜び、
そんな二人の存在がどれほど支えになっていたことか。
ありがとうなんて、私が言うべき台詞だよ…
ブワーッと涙が溢れそうになるのを必死に耐え、声を振り絞り「
子どもたちのお風呂上がりはやること盛りだくさん。
手を止めるわけにはいきません。
その夜は子どもたちの眠る姿を見ながら泣きました。
嬉しくて嬉しくて泣きました。
あの時言えなかった言葉をここに。
三人とも、うまれてきてくれてありがとう。
著者:マルサイ
年齢:37歳
子どもの年齢:7歳・5歳・2歳
子どもたちが寝静まった後の大人のゴールデンタイムに描いた絵日記をインスタグラムに投稿するのが最高の娯楽。趣味は田んぼの生き物を観察すること。単行本「男子が3人います。」(大和書房)発売中!
※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。