妊娠も30週を過ぎ、いよいよお腹もパンパンに膨らみました!
気を付けてはいましたが、子供の風邪が私に感染してしまいました。
咳がひどくなり、妊婦用にと処方された薬の効き目がイマイチで、咳は散々長引いていました。
そして妊娠34週頃車の運転中に…
車内でひどく咳き込み、マンガのような音が体内に響きました!
「ボキッ!」息が出来ない!
運転が出来ない!動けない!
命がけで車を路肩に寄せ、パニックになりながら、夫に病院に運んで貰えるよう電話をしました。
呼吸で肺が膨らむ事も、車が揺れる事も、治らない咳も、悶絶するような痛さでした。
病院に着くと、救急外来のドクターが触診して言いました。
折れていようが、折れていまいが、
私にはどちらでも良かったのです。
痛みさえどうにかなれば…!
救急外来で言われたのは「安静以外に出来る事はない」でした。
ちなみに、痛み止は処方してくれましたが「ここぞと言うとき以外の服用は避けて下さいね。陣痛を遅らせる作用があるので、陣痛の時は飲まないで下さい。」と言われました。
陣痛以外の「ここぞという時」っていつなの!?
呼吸すら痛くて思うように出来ない中、「耐えるだけ」との診察を受けた私は、帰路で夫いわく「哀れで声も掛けられない」ほど落ち込んで涙涙の帰り道になりました。
そして次の妊婦検診時に、「無痛分娩」をして欲しいと、藁をも掴む気持ちでお願いしてみましたが結果はNO。
「生命の危機」…肋骨骨折では生命に危機はないのかも知れませんが、
先生!心が危機です!
絶望的な気分です!
そして治療に集中して、祈るように安静の日々を過ごしていた、妊娠36週…。
まさかの2本目が折れました!
今回も、号泣しながらすぐ病院へ。
「2本も折れてたら、さすがに無痛分娩も考えてくれるだろう」
なんて期待してましたが答えはNO。
厳しい!
出産予定日まであと1ヶ月。
何としても治さなくては!
祈りもむなしく、予定日まで後2週間というところで、陣痛が来てしまいました。
最初に折れた骨の痛みは落ち着いていましたが、2本目の肋骨はまだ身体を起こすのも苦戦する痛みで、長引く咳が肋骨を軋ませるたび泣きました。
「陣痛が来たら、肋骨の痛みはきっと忘れてしまうわよ」と先生が言った台詞を思い出し、震えながら出産に挑むことになりました。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
>>次回エピソード:「貸しましょう、my股!」私の最後の出産に、娘の人生の第一歩に…後悔しないよう選んだこと by ゆき
著者:ゆき
年齢:アラフォー
子どもの年齢:13歳・4歳・2歳
福井県の山の中で、ツンデレ三姉妹の母をしています。お洒落にも丁寧にも暮らせない、へっぽこワーキングマザーです。
インスタグラム:u.mamato
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