こんにちは、イシゲスズコです。
中1の長男から小1の末っ子まで、6年間の間に離乳食についての常識は色々と変わっていきました。
「5ヶ月くらいから果汁を」と言われていた長男の頃。
次男の頃にはそれはタブーと言われてゆっくりでもいいという風潮が始まり、娘の頃は「離乳食はなるべく遅く、母乳を長く!」に変わっていました。
そして末っ子の頃はまた「早くから色々食べさせていこう」という風潮が出始めていて。
たびたび変わる離乳食の常識、今日はそんな離乳食にまつわる、長男と次男のお話。
教科書通りに食べてくれない!
長男の離乳食が視野に入ってくる生後5ヶ月くらいの頃。
私は育児雑誌や通販カタログをあれこれ見ながら、専用の道具をそろえなくちゃ、市販のだとどこのが安全?とあれこれ集めた情報で頭がいっぱいでした。
色々と不安の中、市販されている離乳食の本を1冊買って、それを参考に進めてみることにしました。
が、食べない!
何が気に入らないのか全くわからないのだけど、長男、全然食べないのです。
母乳はよく飲むので発育には問題がなかったのですが、とにかく食べない。
この時期に食べる目安、量、と本に書かれている通りに用意して口に運んでもすごく嫌そうな顔をして口をぎゅっと閉じてスプーンを拒否、なんとか食べてくれてもペッと吐き出したり、すぐに椅子を降りたがったり。
離乳食の本には7ヶ月頃からは…9ヶ月頃からは…と段階をおって進めていくように書かれているのだけど全然その通りには進まず、作っては捨て、作っては捨て、だんだん心が折れていくのを感じていました。
諦めての断乳、そして…
色々と工夫をしてみても、市販の瓶やレトルトのフードをあれこれ買ってみても、ちっとも喜んで食べてくれない長男に、もう無理…と思っていた1歳のお誕生日の頃に次男を妊娠。
つわりもあり体調も悪かったので断乳することにしたのですが、そこから驚くようにたくさん食べるようになりました。
あの食べなかった時期はなんだったの…と思うほどにご飯を喜ぶ長男の姿に、思わず泣いてしまったことも。
食べない、ということをどんだけ自分が思いつめていたんだろうと痛感した瞬間でした。
そして迎えた、次男の離乳食期
長男のときの苦い経験がどうしても忘れられず、次男の離乳食に対して熱意を持てなかった自分がいました。
2歳を過ぎた長男のお世話もあるし、どうせ作っても作っても食べないんだろうから頑張らなくてもいいよね〜と完全に手抜き体制。
栄養相談などでもあまり焦らなくてもいいのよ〜と言われていたのでたまの余裕があるときにだけおかゆをつぶしてみたり、りんごをすってあげてみたりする程度でした。
次男はつかまり立ちが早く、伝って歩き始めたのも8ヶ月くらいから。
よく動くな〜と思っていたある日のこと。
家族の食事を用意している間に先に長男の食事を用意して座卓へ。
某朝の子ども番組を見ながらご飯を食べる長男。
次男は少し離れたところで機嫌よく遊んでいたので少し目を離していたときでした。
次男の動く気配にハッと振り返ると、テレビに見とれた長男の手元からさっとお茶碗を奪い、もぐもぐと白米を食べる次男の姿が…!
「ダメーーー!」とあわててお茶碗をつかみましたがまだ食べたい様子の次男…
急いで月齢に合わせたおかゆを用意してあげたら喜んでたくさん食べ、その後も長男の食べているものを取り分けたりしながら月齢通りか少し早めのペースでどんどん食べていきました。
情報は色々と気になるけれど…
離乳食の本や育児情報のサイトには離乳食の基本的な進め方が丁寧に書かれています。
何ヶ月にはこうする、と書かれているとついそうしないといけないと思い込んだり、そうしないと食べられるようにならないのかなとつい不安になってしまったり。
でも、それぞれの説明には小さく「個人差があります」とか「あくまでも目安です」とか、この通りにしなくてはならないわけじゃないですよ、って言葉が添えられていることが多いと思います。
離乳食をほぼ受け付けなかった長男は今はきょうだいの中で一番好き嫌いが少なく、なんでもよく食べる子に、次男は偏食も少しあり食も細いですが、とにかく食べることがとても楽しみという子にそれぞれ育ちました。
教科書の通りに段階をおって進まなくても、その子のペースに合わせて進んでいけば大丈夫なんだろうな〜と思う、ふたりの懐かしい違いのお話でした。
著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:中1・小6・小4・小1
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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