私は、産休に入るまで仕事を続けていました。
通勤は朝早く出るなどしてできるだけ座れるようにしていましたが、昼間に電車での移動が必要な時は混雑した電車に乗らなければいけないこともありました。
ある日、少し混雑した電車に乗ったのですが数駅で降りる予定だったこともあり、優先席から離れた場所で吊革に掴まって立っていました。
すると、近くに座っていた60代くらいのご夫婦の奥様が「どうぞ、座ってください」と声をかけてくださいました。
しかしご夫婦は旅行中のようで、スーツケースなど荷物をたくさん持っていたため、「ありがとうございます。でも、数駅なので大丈夫です」とお断りをしました。
すると、奥様は優しく私にこう言いました。
「あなたに譲るんじゃないのよ。あなたのお腹の子に譲るのよ。危ないから座ってちょうだい。」
電車は疲れている人も多く、座りたい人はたくさんいます。
妊娠している人に席を譲る・譲らないというのはよく話題にもなりますが、「あなたのお腹の子に譲るのよ」というとても温かい言葉を掛けてくださる方もいる、ということをお伝えしたく投稿させていただきます。
著者:ゆまり
もうすぐ初めての出産を迎える28歳です。
仲の良い家族を築きたいです!
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