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「頑張りましたね」の言葉に救われた!産んだら出ると思っていた母乳育児に大苦戦

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里帰り先での立ち会い出産希望のため計画分娩を選択しました。前日の夜に入院、当日朝人工破水させ、促進剤の点滴をし始めました。夫と談笑しつつ本当に痛くなるのかななんて思っていたらあれよあれよと痛くなり、分娩時間は三時間かからず安産でした。

産後ハイテンションでその日はあまり寝られず翌日から母子同室が始まり、授乳の指導も始まりました。

「お母さん、胸の張りはどうですか?」

看護師さんに言われて、触って見ても産前とちーっとも変わらない胸でした。安定期に入りおっぱいマッサージもある程度やっていましたし、その時にすら少し出ていたので私は勝手に母乳がたくさん出るだろうなと思っていました。

 

翌日、また次の日朝の問診で胸の張りを聞かれて、触診されても一向に胸は変わりません。もちろん母乳も出ておらず、泣いている赤ちゃんに胸を吸わせても泣きやみません。

今となっては新生児特有の胸に吸い付く前の首を横にふる動作や、看護師さんがサポートして赤ちゃんの顔を胸に押し付ける動作はそういうものだと理解出来ますが、当時はまるで嫌がる赤ちゃんを無理矢理出ない胸に吸わせている感覚で、可哀想でした。

頭に浮かぶのは、赤ちゃん産んで私お母さんになったのになんで母乳でないの?こんなに嫌がってるし、可哀想。拒否してるの?どうすれば良いの?

夜中泣きながら病室で授乳しました。

看護師さんや医師には吸わせていれば出るようになる。焦らないでと言われても、どうしてもそうはいられませんでした。

 

退院時になっても母乳は満足に出ずまた2週間後の体重チェックとなりました。

実母には何故そんなに母乳にこだわるのか、ミルクで良いじゃないと言われ、おっぱいあげてもすぐにミルクを足されそうになりイライラしてしまいました。

私自身何故そんなに母乳にこだわるのかも分かりません。ミルクでも母乳でも子供が笑顔で元気に育ってくれれば良いと頭では理解出来ます。でも、自分は母親なのになんで母乳がでないの?皆母乳なのにと思ってしまうことを止められません。ミルクでも良いか、いやいや母乳を、そんな堂々巡りが続きました。

 

夫に相談すると母乳で頑張って欲しいと言われ、私が相談したはずなのに、そんな簡単に言わないで、努力するのは私なんだからと八つ当たりしてしまったりと、たくさん迷惑をかけました。

 

そして2週間後の体重チェックの日。その頃にはもう母乳のことで悩み疲れていて、こんなに悩んで、泣いて八つ当たりまでしてなんで母乳にこだわってるんだろう。笑顔のママで居たい。きっぱり諦めて完全ミルクにしようと考え、お恥ずかしいですが寄り道をして缶チューハイを買って夜に飲もうと思っていました。

病院での計測で体重は無事に増えていました。

そして看護師さんにも母乳の状況を話し、一度哺乳量測定をすることになりました。入院中母乳があまり出て居ないから測らなくて良いと言われていた私は、「あーこれで踏ん切りがつく。出てないんだろうな」と思いつつ授乳しました。

「50gですね。良い調子です。頑張りましたね」

 

たったそれだけの言葉です。でも私は自分が認められたような気がして、ああ頑張って良かった、これからも母乳あげたいなと一瞬で考えが変わっていました。そしてその後も頻回授乳などをしてほぼ母乳で足りるようになりました。

 

後日母乳相談で助産師さんに今までのことを話したら、「50gは正直出ていない方。でも出ていますねって言った看護師さんの一言は良かった。それで頑張ろうと思えてここまで母乳が出るようになったんだからね。よく頑張りましたね」と言われてここでも泣いてしまいました。初めての子育てで不安がいっぱいでなんでも良いから認めて欲しくて仕方ない時期でした。

 

母乳、ミルクどちらでも子供は育ちます。なんであんなに固執していたのか分かりません。もしかしたら母乳神話、産後ホルモンバランス、そんなものに影響を受けていたのかもしれません。私だけが生活がガラリと変わってしまい、まるで取り残された様な気持ちもあったと思います。

 

その時はどんなに辛くても誰かの一言で気持ちは変わるし、時間が経てば笑い話になるなと母乳育児を通し学びました。これから長い子育てでたくさん悩み大変なこともあると思いますが、いつかは笑い話になると思って家族で支えあい出来る限り笑顔で過ごしていきたいです。 そして息子にこの家族で良かったなと思ってくれたら最高に幸せです。

 

あの日に買ってあった缶チューハイは今も実家の冷蔵庫にあります。それを飲む日には日にちが経っていて味も美味しくないだろうけど、あんなことがあったんだよなと昔を思い出して飲む日が楽しみです。

 

著者:りょう

27歳、現在5ヶ月の息子を育てています。

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