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何度も夫とイメトレして臨んだ出産…それなのに「想定外」のお産に!

私は総合病院でバリバリ働いていた助産師です。

妊娠した機会にと、出産までに試したい事を思いつくまま、自分の身体で試しました。

妊娠中に何を食べたら体重が増えやすいのかを調べる為に、6日毎に洋菓子、和菓子、果物、ジャンクフード等をメインとして食べ、体重増加を比較しました。

この結果としては、果物を主に食べていた時期が体重増加が著しかったです。

他にも妊婦帯とサラシの違い、会陰マッサージは効果があるのか、妊娠後期の搾乳で産後の母乳の出はどうか等も試しました。

 

特に力を入れたのが「お産」についてです。

旦那さんと一緒に、我が子の誕生を達成感で満ちた体験にしようと、自宅で父親学級を何度も行い、陣痛が始まってからお産までのデモンストレーションを毎日のようにしました。

そして寝る前には2人でソフロロジーのCDを聞き、静かなお産を目指しました。

その甲斐あって、産院で行われた両親学級で、お産のデモンストレーションの夫役に旦那さんな選ばれた時に、呼吸法、マッサージの仕方、お茶を飲ませる等の身の回りのお手伝いも完璧で、「おーっ!」っと回りから歓声が上がるほどでした。

 

私達はイメージトレーニングは完璧でした。

しかし、出産はイメージ通りにはいかなかったのです。

 

夜中に陣痛が始まり、産院に着くと5cmでそのまま入院となりました。

里帰り中のため、旦那さんに連絡し産院に向かってもらいました。その間もあれよあれよと陣痛が強くなります。

他の方がお産になったため、スタッフさんには放置され、旦那さんが早く着く事を願っていました。

夜中なら40分で着くはずが、なんだか遅い旦那さん。

私は陣痛が来ると冷静に呼吸法が出来なくなり、ベッドの手摺をガンガン揺らし、腰の激痛でじっとしていられずに身体全体を大きく揺らして、右手で腰を叩いて陣痛に耐えていました。

 

 

連絡してから1時間半後に旦那さん到着。

手にはコンビニの袋を持ち、頭からはシャンプーの香り。痛がる私を見て、予想以上に辛そうで心配してくれます。

陣痛が落ち着いた時にボソッと「なんか、陣痛くると獲れたてのカツオみたいに動くね」と。

「カッチーン(怒)!!!」ですよね。

陣痛が来ると、練習通りに腰をさすりたい旦那さんと、

触られると自分のタイミングで身体を揺らせなくなるために触らないで欲しい私。

呼吸法をリードしてくれようとする旦那さんと、

「痛いーーー!痛いってばーーー!」と叫ぶ私。

 

陣痛がない時は顔を拭いたり水を飲ませたい旦那さんと、

意識を飛ばすかのように寝たい私。

「ちょっと黙ってて!」っときつくあたりました。

何1つ練習通りにいきませんでした。

 

そして無事出産し、カンガルーケアをしながら2人して「ごめん」と言い合う始末。

今回、出産体験してみて大変さがよく分かりました。

今後はどんな産婦さんでも受け止め、尊重しながら、お産のお手伝いをさせてもらおうと誓いました。

 

こうつづりましたが、妊娠中からお産をイメージすることは凄く大切だと断言します。

もちろん旦那さんと一緒にお産をイメージする事は、父親意識も芽生えやすいですし、練習通りにいけば旦那さんの達成感も得られます。

たまに、陣痛で苦しむ妻を見ながら何をしたらいいのか分からず蚊帳の外になってる旦那さんをお見かけします。

でもお産って、産む女性だけのものでも、ましてや病院スタッフのものでもありません。

家族全員のお産体験なんです。

だからこそ、家族で満足出来るお産にしてもらいたいですね。

 

 

私と旦那さんは、お産が理想通りにはいきませんでしたが、

妊娠中に2人で出産や子どもの事をいろいろ話したり、お産の練習をした事、

実際のお産が練習通りにいかなくて産後に笑い合った事、

出産体験が今後の助産師として生かされる事、

何より可愛い我が子に出会えた事、

その全てが嬉しい出来事となりました。

 

著者:ばんとみ

一児の母、自身は助産師。

適当でなく、適度な力の抜き加減で育児を頑張っております。

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