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私、ちゃんと「大変」だったんだ…!息子に“グレーゾーン”の診断が下り、溢れてきた涙 by ナナハル

ようやく迎えた3歳児健診!・・・・心理士さんによるカウセリング!!

 

心理士さんと少し話をしたのち息子の「テスト」が始まりました。

私はありのままの息子を見て欲しかったのでなるべく助け舟は出さず、
息子が困っても背中をポンポンし「大丈夫」と言うだけにしました。
(今日無理していいところばかりを見せても意味がないので・・・)
そういった意味では少し疲れた状態での診断の方が息子も無理できず素が出てよかったと思います。


内容は絵のついたカードを使った診断、
「カサ、の、カード、ちょうだい」や「雨が、降った時に、さすのは、どれ?」などの質問でした。
息子は一生懸命悩みながらもこのあたりは大体はわかっているようでした。

 

それから積み木を使った診断、
重ねたり、積み木で先生と同じものを作って、というものでした。
こちらは難しくなってくると自分の好きなものを作り遊びだしてしまう息子の様子が見られました。

できるかできないかだけでなく一つ一つの息子の反応をメモを取りながら真剣に見てもらうのは、こちらもなかなか緊張するものでした。

本人(息子)もやっぱり緊張したのか途中逃げ出そうとしましたが、なんとか最後まで終えることができました。

 

実は1歳半健診でも希望して心理士さんに相談したのですが、「断定してはいけない」という考えが強い方だったのか、

どう思うかの意見を一言も言わず(「子供って無邪気よね~あらまぁ元気ねぇ」など)意見を聞きに来た私としては不完全燃焼で終わったことがあったので少し不安だったのですが、
この日出会えた心理士さんはズバッと言ってくださいました!!


「言語発達はだいたい1年半遅れ、それ以外もやや幼くマイペース、
 いわゆる “グレーゾーン ”※ だと思います!!」

・・・とのことでした。
(※発達障害児と健常児の間、まだ判断できないような部分のことらしいです。)


言語の遅れ予想ドンピシャ!!
それ以外もやっぱりあったのか・・・

という感じでした。

ハッキリおっしゃって頂き療育も勧めてくださり向かうべき道がわかりすっきりしたのですが、いざ「グレーゾーン」と言われてみると頭の中では思ったように整理がつかないもので、

家に帰り家事がひと段落し1人になった時・・・

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なぜだか思わず涙が出てしまいました。

はじめはショックで涙が出たのだと思いました。

「私のせい・・・?」「まさかうちの子が・・・」そういう感情だと思ったのです。
もちろんそういう感情もありました。親ですからどうしても・・・。

 

でも本当は嬉しかったんです。

 

今まで「周りの子と比べるな」と言われ、そうしようとしてもつい周りの子と息子との違い、違和感にモヤモヤしてしまい・・・

相談すればみんな大丈夫だよ、と優しい言葉をかけてくれて励ましてくれる、
それが嬉しい反面みんな乗り越えているのにどうして私だけ大変と嘆いているんだろう、情けない・・・と自分を責める思いがありました。

 

でもグレーゾーンと言われた時、ずっと抱えてきたモヤモヤを間違ってないと認めてもらえたような気がしたのです。

育児はみんな大変で育てやすい子だから楽なんてことは決してないけれど、
「育てにくい子」はやっぱりいる。

私が感じていたものは間違いじゃなかったんだ・・!
私、ちゃんと「大変」だったんだ・・・!!

 

そう自分で納得出来た時、
肩の荷がスッと降りてじゃあこれからまた頑張ろう!と前向きに心の整理がついたのです。

 

2歳のイヤイヤ期からは無理せず気負わず適当育児な私ですが、
1歳半頃までは家事育児共に割としっかりめにこなしていました。(自己評価ですが)

そんな矢先、息子の発達の“遅れ”や“癇癪”が出始めたので、その時は「ベストを尽くしているのになぜ・・・!?」
と頑張っていた分ショックが大きく自分を責め精神的に苦しかったのを覚えています。

 

発達障害やこのグレーゾーンは目ではわかりにくく「親のしつけが悪い」と勘違いされがちです。

私自身も息子の癇癪がピークだった時(2歳代)道行く人にウルセェ◯ソガキと暴言を吐かれたり、
白い目で見られることが多々ありました。
それがきっかけで息子を連れての外出が怖くなり、しばらく家に引きこもったこともありました。

 

発達障害は(グレーゾーンも)生まれ持った個性の一つだということ、当事者にならないとなかなか理解は難しいです。
(親の育て方だろうと思われてしまうのもわかります。)

そのため、個人でやっているインスタグラムの絵日記ではこの話題についてあまり触れないようにかいていました。

でもグレーゾーンだとわかった今、同じように悩む方はもっと早く気づくことができ、楽になれるのではと思ったのと、
少しでも理解が広まれば私たち親子も、そして周りの方も過ごしやすくなるのではないかなと思い、こちらにかかせて頂くことにしました。

 
また、3歳児健診では特に問題はなく自分から心理士さんと話したいと言い今回の発見があったわけですが、
もし言わずにそのまま過ごしてもおそらく息子は普通の子として育っていったのだと思います。

でも、早いうちから自分の苦手な部分に気づき、親も周りも認めてあげることで
大きくなった時、息子本人もそれを隠そうとしたりせずしっかり向き合うことができるのではないかなと感じました。

個人の意見ですが・・・。

 


息子の場合、ほとんど小学校入学までには追いつくレベルらしいのですが、
いろいろと相談させていただき、これから発語メインで療育に通う予定です。

なんにせよ息子が息子であること、親として息子に対する愛情になんら変わりはありません。

そして私たち親ができることも限られているので焦らずゆっくり息子のペースでやっていこうと思います。

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>>次回エピソード:完璧を目指すのは誰のため?心が折れて気づいた子育ての転機 by ナナハル

f:id:akasuguedi:20160513121135p:plain著者:ナナハル
年齢:25歳
子どもの年齢:1歳

アパレル会社にて子供服の企画デザインに携わり、2014年7月やんちゃすぎる息子"ハル"の出産を機に退職。
1歳を機にインスタグラムにて「ナナハル絵日記」を開始。毎日の何気ない出来事や1ヶ月ごとの成長記録イラスト、4コマ漫画を投稿中。
たまにハンドメイドも。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。