こんにちは、イシゲスズコです。
今回は、安産続きだった私を襲ったまさかの4人目出産体験記です。
「3度目までの超安産」
これまでに4度の出産を経験した私。
長男次男と出産時間も比較的短い安産が続き、3人目の出産を控えていた頃によくこんなことを言われていました。
「3人目は早いよ〜」
「楽だろうね〜」
その言葉を受けての3度目の娘の出産。
3000gを超えていた上2人とは対照的に2500g足らずと小さかったこともあり、分娩台に乗って数分で生まれるというミラクル安産。
お医者さんからも「進みが早すぎて(自分が来るのが)間に合わないかと思ったよ〜」と笑われるほどでした。
そんな3度の超安産を経験してしまってから3年後、4度目の出産が迫っていました。
「余裕をぶっこいて迎えた、4度目の出産」
周囲の言葉、自分の3度の経験…経過も順調で、4人目は簡単にするっと生まれてくるだろ〜〜〜、と、思い込み、さらに追い討ちをかけるように看護師さんたちからは何度も「4度目で進行が早い、陣痛が来たらすぐ病院へ連絡!」と言われ、そうだよねそうだよねと思っていました。
そしていよいよ陣痛が来て、分娩室へ。
これまでの経験からああしてこうしてああなって…とかなり冷静に段取りを考えていた私。
もうちょっとで可愛い4人目に会える〜と余裕だったのです、いきみ始めるまでは。
いざ「頭が見えて気たよ〜〜〜いきんで!」と言われたときに異変に気付きました。
力を入れているのに、進んでいる感覚がないんです。
これまで3度のお産の時はここから数回いきんだらするっと生まれてきたのに!!
「肩幅が広くて降りてこない!」
痛みと想定外の出来事でじわじわとパニクり始めた私。
「肩だ、肩の骨がつっかえてるね」
助産師さんの話す声が聴こえました。
陣痛の合間に助産師さんが、赤ちゃんが骨太で肩幅が広いらしく、いきんでもそこが引っかかってしまってなかなか進まないことを丁寧に説明してくれました。
分娩台に寝た状態で何度かいきんでみるのですがなかなか進みません。
力尽きてヨレヨレな私、自分でもびっくりするようなことを口にしていました。
「もう、お腹に戻して切って出したい…」
「スポ根助産師さんと迎えたゴール…!」
私の弱音を聞き逃さなかった助産師さんが分娩室に響き渡る声で叫びました。
「4人目でなに言ってんの!産ませるよ!大丈夫!」
時計を指差して「12時までには産ませるからね!」
12時まであと20分ほど…
マジですか、助産師さんマジですか…
そこからは記憶が曖昧なのだけれど、分娩室には助産師さんのビシバシと叱咤する声が響いていたそうです。(夫談)
そして助産師さんの宣言通り、4人目の末っ子三男は12時少し前に生まれてくれました。
「大変なお産の後に待っていたのは…」
結果的には時間もそうかからず安産の範疇だったとはいえ、上3人の超安産に比べたらはるかにしんどかった4度目の出産。
産むたびに楽になるなんて嘘じゃん…とばあさんたちが言っていた放言を信じてしまっていた自分を恨みました。
そしてそんな私にさらに追い討ちをかけたのは、産むたびにひどくなっていく後陣痛の痛み…
授乳するたびに子宮がギュウギュウと縮みながらの激痛に悶えながら、とりあえず無事に生まれて良かったけどもう5人目は絶対無理だ…と病室のベッドの上で思ったのでした。
余談ですが、後陣痛の痛みには鎮痛剤がもらえますのでご安心を。
授乳中でも大丈夫なお薬が処方されるはずなので我慢しすぎず早めに対処した方がお世話もやりやすいんじゃないかな。
痛みがひどかった3人目と4人目の時はそれぞれ、注射での痛み止めもお願いした記憶が。
それでもまたしばらくして赤ちゃんを見ると「ああぁあ〜〜可愛い〜〜〜」って思ってしまうんですよねえ、不思議なもので。
ゼクシィBaby WEB MAGAZINEの記事
著者:イシゲスズコ
年齢:38歳
子どもの年齢:中1・小6・小4・小1
九州の片田舎在住、ぼちぼち働く4児の母ブロガー。生活のなかで出会ういろんなことをあれこれ考え込んだブログ「スズコ、考える。」を運営。Twitterの男児育児あるあるをまとめた共著「#アホ男子母死亡かるた」(アスペクト)がある。
ブログ:「スズコ、考える。」
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